ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 死ねば  い い の に … ( No.14 )
日時: 2010/05/03 09:45
名前: mk ◆U/y1JW1WZk (ID: UIcegVGm)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.cgi?mode

 
          4話
         「偶然」


 「——っやめて!!!なんでこんな事っ「はい?」

 瑠璃が抵抗しようとしたら いじめっ子の一人が喋ってきた

 「ごめぇ〜ん 聞こえなぁぁい♪」

 「……っ!!!」

 そう言ったのは 佐藤 宏平だ。

 いじめっ子のリーダー格の人間



 この人が一番怖いんだ。


  怒りもあるかもしれないけど、

  それ以上の恐怖がある・・・

 嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い
 怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い


 
 この時はまだ 恐怖におびえてて 微塵も思わなかった
 —コイツ等みんな


 




 『 死ねばいいのに。 』


             なんて…——

 
 机もボロボロ。私の心もボロボロ。涙もボロボロ。

 「あれ?何で泣いてんのぉ?」
 「泣きたいのはこっちだっつーの!!手前みたいな汚物と授業してんだから」
 「あははは」


 ——帰りたい。いや、いっそ死のうか・・・・・・

 
  キンコーンカーンコーン・・・

 
 悪口ばっかいわれてるうちにもう5時間目だ。

 蹴られもした 殴られもした 


 今日は5時間授業だった。

 —次の時間は 体育・・・

 
 私の嫌いな教科
 
 嫌いって言ってもクラスメイトよりはマシだが。

 
 「えーっと…今日は……持久走か・・・」

     最      悪。


 再び体育の安野先生が喋りだした。

 「じゃあ男子同士・女子同士2人で1組のペアつくれー」
 
 2人・・・・ 女子奇数のはず…

 
 「先生 女子は奇数でーす」

 他にも気づいてる女子がいた。
 
 「うーん あれ?男子も奇数だよなぁ?」
 「え はい。そうッスけど…」

 「じゃあ 1組だけ男子と女子のペアだな」


 そう安野先生が言った途端 男子がざわついた

 「なぁ 女子で余んのって確実にあいつじゃん。」
 

  そう言って 瑠璃を指差した

 「おい 冗談じゃねーぜ」
 「松田 俺と組もーぜ」

 いきなり ササッとペアを組み始めた。

 そして余ったのが———


 「おいっ 何で俺なんだよっ!!!」

 
    宏平だ……——

 宏平の友達が話し出した

 「いや お前ならなんとかできんだろ!!!」

 「ハァ!!!!???テメッ 覚えてろよ!!!」


 
        地獄のような偶然。