ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 死ねば  い い の に …     参照1500突破!! ( No.140 )
日時: 2010/09/06 19:14
名前: mk ◆U/y1JW1WZk (ID: IhKpDlGJ)
参照: http://www.kaki-kaki.com/bbs_m/view.html?499223

 29話
「現実」


「ッ…!!!」
くずはは苦痛の表情を見せた。

そこには淳、元彼がいた__

「ねぇ...どういうこと!?」
全てが理解不能。


どうして淳が術を使えるのか

もう別れたのに今さら現れるのか


「なんか...瑠璃の身に危険を感じて」
「それに俺、科学術が使えるからさ」
「魔術の対戦闘用なんだよね」


私の現実はどんどんオカルトチックになっていく…


——でも、攻撃できるのならば…!!

確かに再会したのは不快だった。
けど現在の状況なら好都合と考えた


「くずはを倒して!!」


淳のキョトンとした顔が見える

魔術師と戦えたなんて思えなかった!!
まず魔術師がいるなんて思わなかった……


「クソッ・・・・・呪術、57章開__壊崩輪廻!!!!!」

その瞬間に辺りが闇色へと変わってゆく

くずはの目は真剣になっていた。



「悪ィな。俺はそういうのも壊せる」

「utujiakujnnik...80%」



——これが…淳なの????別人じゃない……!!


「100%...解!」

何にも起こらずくずはの術は消された

機械のように喋る淳を見ているのがつらかった__




「でも殺せないでしょ?」

くずはは笑みを見せ、そう言った


「あくまでもそれは、対魔術用。
 術は消せても私自体に攻撃できないんでしょ?」





「できるよ、2人いるんだから」

「!!」


→逃げる
→戦う
→謝る

今の瑠璃はゲームの選択中の状態だった


もっとも正しい選択肢は…———!?

本気で私はそう考えていた。




「大丈夫、絶対倒せるから」

その言葉に私は昔のようにドキッとしていた__



「死ねぇぇぇぇぇぇ!!クズ人間共ォォォォォ!!!!!」



くずはの怒声とともに私はくずはに向かっていった
その間、術を防いでくれるって信じてるから__



信 じ て る ! !










信じて良かった__
私を苦しめた悪魔を私の手で消した


これで本当に終わったんだ!!

何もかも0に戻ったんだ!!!!



でも淳は私にこう言ってきた

「お前、これからもこういう事はあると思う」
「だから俺の能力を瑠璃にやる」



な、何…?何それ……

「ど、どういう意味?」



そして淳がこういった

「お前に全て任せるよ
 この能力を渡せば俺は死ぬ」


「駄目だよ!!そんなの!!!!」

私は必至にくい止めた


「やっと普通になったと思ったのに
 また私の周りの人間が死ぬの!!??
 もうっ…見たくないよぉ........._______」



でも淳はその問いには答えなかった

そして笑顔でこう言った



「 大好きだよ 」











それが最期の遺言だった




何で皆私を独りにするの!?泣かせるの!?

どうして私ばっかり生き残って……




ずっと泣いた。