ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 死ねば  い い の に … ( No.17 )
日時: 2010/05/03 16:08
名前: mk ◆U/y1JW1WZk (ID: UIcegVGm)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.cgi?mode


        5話
       「出会い」


 嫌。 冗談じゃない。

 「…ぃやっ……」

 「嫌なのはこっちなんですけど〜」


 宏平の言葉も耳に入らず 絶望 していた。

 そう思った途端 私は逃げ出した——



 「あぁ!?テメェッ…」

 「おいっ 蒼井どうしたっ!?」

 
 先生の言葉も無視して走り出した

 —帰ろう!!!無理だ!!


 教室に戻り 机の鞄をとろうとした時—

 「あれ?もう5時間目終わったの?」
 
 「…え  いや・・・その」


 何故 教室に生徒がいるんだろう?

 「そっちこそ…——」

 「あ ウチ?4時間目から体調崩して保健室行ってたの。」

 「へ…ぇ・・・」


 何だ そうだったのか

 「ウチ 雫っていうんだ!!」

 
 何にも聞いてないのに一方的に喋りだしてきた。

 でも すぐ疑問ができた





  何で私に話しかけてくるんだ?

  いじめられてるのに・・・

 「あの…私と喋んない方がいいですよ」

 「 え? 」



  驚いている。

 同じクラスなのに私がいじめられてるのに気付かないなんて…


 「じゃっ」
 「あ… ちょっ」


 何か喋りかけてきたが無視した。




 「はぁっ…!!」

 走って家についた。
 
 ——やった母さんいない!!!


 鍵を開け 私は自分の部屋へ入りパソコンの電源を入れた。

 【ニコニコチャット**】

 —現在 チャットルームには誰もいません

 
 「…誰もいないのか」

 そう思ったら 誰かが来た。


 —しにがみさんが入室されました

 「しにがみさん・・・?」

 初めて見る 『し に が み』

 しにがみ>皆さんも見てないで入ってきてくださいよぉ

 しばらく考えたものの
 
 「ま こういう名前にする人もいるか」

 —りるさんが入室されました

 しにがみ>こん

 りる>こん

 しにがみ>今日は嫌な天気ですね〜

 りる>え 今日は晴れですが。

 しにがみ>あれぇ?僕の地方では雨みたいです

 りる>そうなんですかー

 しにがみ>なんかー真っ赤な雨降るんですー

 りる>ちょっと…冗談も程々にしてくださいよぉ


 でも 少し体が震えた。 脅えてた


 しにがみ>じゃ今日はもう落ちますねー

 りる>え もうですか?

 しにがみ>はい 急に仕事が入ったみたいでぇ〜www


  笑いごと? …変な人だな。

 りる>あのっ 仕事ってなんですか?

 しにがみ>秘密でぇ〜〜す♪


 …不気味。

 しにがみ>じゃぁさようならぁ〜〜

 りる>仕事がんばってください
 
 りる>じゃ 私も落ちます

 —しにがみさんが退室されました

 —りるさんが退室されました

 —現在 チャットルームには誰もいません

 —くずはさんが入室されました

 くずは>皆 死ねばいいのに。
 くずは>人も豚も馬も牛も植物も。
 くずは>生き物 全部死ね。
 くずは>死ねっていうか殺すんだぁ〜(笑)
 くずは>皆みんなミンナ
 くずは>殺してあげるんだぁ〜〜


 —くずはさんが退室されました