ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 死ねば  い い の に … ( No.28 )
日時: 2010/05/11 18:57
名前: mk ◆U/y1JW1WZk (ID: UIcegVGm)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.cgi?mode


       9話
     「死>生」

 くずはは校舎の全ての出口を塞いでいた

 影で… 濃く黒く暗の影で扉などを塞いだ

 するとこちらに向かって喋り出してきた

 「そろそろみんな死んだか… …!!!」

 喋り方からして驚いた様子だった

 「どうしたの……」

 よく遠くを見ていると人影が———

 見覚えのある顔だった

 「       宏平。」

 「あいつっ どこからっ・・・・」

 くずはにも予想外の展開だったらしい

 私は 驚き 憎しみ 色々な感情ができた

 ——宏平… どうやって・・・・・

 何で   死んでないの?

 「りるさん」くずはが言った

 「あの人 最もあなたを虐めていた奴じゃないですか」

 —この影はなんでも知っている…

 くずは は にやっと笑った 不気味に…——

 「だったらこのさい あなたの手でやったらいいんじゃなんですか?」

 「    ……え・・・」

 「私が殺しても 面白くありませんし」

 「う…… ん…」

 何で 戸惑ってるんだろう 私は

 コイツが一番嫌いなはずなのに…

 昔の事を思い出した。




   ——今から9年前

 私は 幼稚園にいた。 宏平もいた。

 本当は幼馴染で…——ずっと一緒に居たかった

 「瑠璃 お前は友達作らないのか?」

 「あたしは宏平がいればいいんだよ」

 宏平は照れ臭そうに笑った

 後ろから 宏平を呼ぶ声が聞こえた

 「宏平!!サッカーやろーぜ!」 
 
 「おう!!じゃあな 瑠璃」

 —宏平にはあんなに友達がいるのに…私は宏平にくっついてばかり

 でも『好き』だし 離れたくない。

 「好きなのに…」

   ——それから4年

 私は 小学3年になっていた

 相変わらず宏平にべったり

 宏平の友達が私に言ってきた

 「宏平から離れてくんね?邪魔」

 そんなの知ってた ずっと思ってた

 もう小さい子供じゃない 

 離れなきゃってわかってるのに 知ってたのに—

 「それでも… やっぱり…」

 放課後 宏平ともう1人の女子が喋ってるのが見えた

 —何 話してるんだろう…

 「あの私 宏平君のこと前から好きだったんです 付き合ってください!!」

 …!! 告…白・・・・・・・?

 宏平の事は私のほうが想っている…そう思った

 でも結局あの子のように言えない弱虫だ

 —でも宏平がOKしてくれるわけ…



    「うん いいよ」


 …そんな 私も……

 

  「 好きなのに 」