ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 死ねば  い い の に …  ( No.47 )
日時: 2010/05/22 18:26
名前: mk ◆U/y1JW1WZk (ID: jk5mSNBu)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.cgi?mode

        16話
       「一緒」

 ということは2人とも両親が死んだということだ

 そして これからどうしようかと迷う

 「ねえ… 一緒に暮さない?」

 雫は真剣な表情で瑠璃に話しかけた

 でも近くの中学校に転校とかお金とか__

 悩むところは山程ある



 ——あ そうだ!!

 瑠璃は思い出したような口調で喋り出した——

 「私ね お兄ちゃんいるんだ

   だから兄ちゃんの家に居候しよう!!」

 瑠璃には大学生の兄・快斗という血のつながった家族がいた

 祖父母もみんな他界してしまったが兄だけはいた

 雫の祖父母も雫が産まれるのと同時に病気で亡くなった

 「頼る宛てがそこしかないわけじゃないけどそれが1番いいと思う」

 その言葉に雫はしばらくとまどった——

 「うん わかった」

 雫は笑顔で言った

 でも瑠璃はそんなつもりなど毛頭なかった

 そして真の目的は_____



 月野さんにも死んでもらう


 だって真相に辿りつけば私は終わりだ

 だったらその前にこちらが殺せばいいことだ


 —その日の夜

 今日はそれぞれの家に戻った

 ——明日にでも殺そうか…

 そう思っていた。

 そして暇になったのでまたあのチャットルームへ行った

 ——今日も来てるかな

 【ニコニコチャット**】

 くずは>あ〜ダルイ

 しにがみ>あっそ

 ディラら>何があったんですか


 瑠璃は少しも驚かなかった

 —ハァ…やっぱ生きてたんだ

 偽者とも考えにくい

 そして新しい人がいる
 
 『ディラら』


 それがあの人とも知らずに——