PR
ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 阿修羅姫と鬼神。(オリキャラ募集中です!) ( No.12 )
- 日時: 2010/05/03 21:16
- 名前: 薔薇薔薇娘 ◆Mu2zZKM5c. (ID: F35/ckfZ)
第弐話「交わる刃」
「雑魚はどけえっ!!!!!」
真っ黒い愛馬・悪鬼に乗った呂布の再来、影虎が咆哮しながら愛馬を走らせる。
「ひぃっ!!鬼神と阿修羅姫相手で俺らが勝てるわけがない!!」
紅獄城屋敷の兵士は全員逃げて行った。
「ふん、咆哮だけで逃げるとは…。貴様の所の兵士はどれだけひ弱なんだ」
「…」
貴方みたいな巨人が、他の馬より一回り体格のいい馬に乗って突進してきたら誰だって逃げたくなります。
「何か言ったらどうだ?拾ってやったんだから感謝しろ」
「…」
望まれて拾われたわけでもありませんし、特に喋ることもありませんから…。
「貴様、骨はあるんだろう?」
「…それなりに」
その辺の兵士よりは上でしょう。
「なら、俺と戦え!!」
楽しいおもちゃを見つけたように無邪気というか、楽しそうな顔で言ってくる。
「は…?」
何故こうなるのです…。
「得物がないのか?」
「そういうわけではありませんが…」
「ならいい!」
背中から槍を引き抜いて、急に振りおろしてくる。
「!」
それに後れを取らない速さで自分の得物を手にし、防御する。
「ほう、中々やるようだな!」
「やっ!」
2m近くの両手両刃大剣を足元に右から左へとはらう。
「背後の隙が大きいぞ!」
「なっ…」
いつの間にか背後に回られ、首に槍があてられていた。
「動くな。少しでも動くと刺さるぞ」
「…」
言うとおりにした。
「何故2本あるのに2本使わん?あるものを使わんのは損だろう」
「1本邪魔なんです…」
PR