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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 死のチャット 〜悪い子はいませんか?〜 ( No.66 )
- 日時: 2010/05/16 09:44
- 名前: クロウ ◆vBcX/EH4b2 (ID: 6afFI3FF)
第12話『自殺援助』
沈黙。
この質問にどう答えればいいか、八咫烏も解らないらしい。
「……食べちゃえば、いいんじゃないですか?」
八咫烏がそう言って、首をかしげる。
少なくとも、止めるという答えはないんだね。
でも、死んでくれれば死んでくれたで、魂とれるし……。
それで仕事もしたことになるから、止めなくてもいい気がする。
それに、僕は食べ物が手に入るし……。
よし、止めなくてもいいや!
「そうですね。食べちゃえば、いいんですよね」
……まぁ、これで解決。
解決したら、八咫烏は笑顔で手を振って、帰って行った。
僕も、玄関で手を振った。
さて、問題も解決したことだし、早く答えを伝えよう。
階段を上り、自分の部屋のドアを開け、ベッドに置いてある携帯用のノートPCを開き、チャットを検索する。
そして、マウスでお悩み相談室をクリックした。
≫キクさんへ
今度、一緒に話し合ってみませんか? 死に方について。
良かったら、○×公園で会いましょう。
僕はそう書いて、発言ボタンを押す。
……さて、どんな返事が来るかな?
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