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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: オンリーワンスピリット(第一章完結) ( No.31 )
- 日時: 2010/05/23 22:18
- 名前: 扇子乃和登 ◆D2y6C8Qlfc (ID: 2nMcmtOU)
第二章前編
リザイスとアデル君は山に入ったきり二時間以上帰ってこない。二人を連れ戻す為に、アーノルドとフライ君を山へ向かわせた。
今ここにいる主力はリザルゴ=エドウィン、ロジャース=エンディンゲル。おかしい、村は三人で十分守れる。それなのに嫌な予感しかしない。
山に入っていったメンバーを考えると……。
アーノルドがリーダー、フライがリサールウェポン、アデルが魔法でリザイスが弓か……待てよ、アーノルドは今日、下級とはいえ魔法を使用している。
「火炎弾の魔力使用量は二十、地砕きは三十、アーノルドの魔力所持量は七十、残りは二十か。全く、貴重な魔力を一日で『五十/七十』も使用するとは。一人、体力が十分残っている奴を向かわせた方が良さそうだな。
ここにいるメンバーを山に行かせるとすると、スピードがあり、実力が十分、もしもの時の判断力、知恵……。
「ラルフ君、大至急山へ向かい、アーノルドと合流せよ!」
「了解しました。マスター」
これでいい、少年でチームを組むとすれば今世紀最強だ。後は襲撃警報を発動し、非戦闘員を非難させなければ、
「マスター大変だ! 西方向から何千もの軍勢がやって来るぜ」
「何だと? ロジャース、魔力は残っているか!?」
「千二〇〇残っている」
「よし、ギルドマスターの権限により、ギルド『フォロー・ザ・スカイ』総員に命を与える。魔法士資格を持つものは、ロジャースの元、最優先で遠距離魔法により、進撃を食い止めろ。弓士も続け。剣士資格を持つものは、入り口に爆破トラップを仕掛けよ。総員、散れ!」
「ラジャー!」
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