ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 百物語図書館 〜 あなたのご所望は? ( No.11 )
- 日時: 2010/05/19 10:59
- 名前: バララ ◆1V5QpFfjiU (ID: xgraZn.Q)
「・・・・っん・・・あ、あれ、私どうしたんだろ?」
いつの間にか寝ていたらしく、私は机に突っ伏しながら眠っていた。
「はぁ、これ、段々癖になってきてるw」
そう思いながらも、ネットはやめられないよね。
「(それにしても、変な夢だったなぁ)」
そう思いながら、いつものチャットルームに入ろうとしたとき、玄関からピンポ〜ンと音が鳴る。
「え〜、タイミング悪いよぉ」
面倒だなぁ、と思いながら、私は部屋を出て玄関に行く。
そのあと、私は部屋に戻ることは無かった。
・・・・・・あれ、私、どうしちゃったの?
『連続少女誘拐殺人事件の続報です。また新しい被害者が出たとのことですが、そちらはどうですか?』
『はい、こちら現場です。ちょっと見せるわけにはいきませんが、凄い血溜まりです。かなり刺されたのではないかと』
あ、この事件、まだ解決してなかったんだ。
『そうですか、また何か進展がありましたらお願いします』
『分かりました』
また新しい被害者が出たんだ。
『それにしても、どうして犯人はこんなことするんでしょう?』
『また、ヲタクが関わってるんじゃないですか? 最近多いでしょ、そういう人が犯罪犯すの』
『いや、これはただの快楽でやってるだけかもしれません』
『先生、と言いますと?』
『はい、この犯人は拘束→暴行→性的暴行→殺害と言う感じに、徐々に苦痛を大きくしていってると思われます』
『えっと、つまり、被害者の顔が苦痛に歪んでいくのを見て楽しんでいると?』
『この犯人の犯行の手口から見て、そうでしょう』
うわ、どんな変態よ。
でも、なんだかまだ頭がボーっとしてる。
水でも飲もうかな?
『それでは、今まで殺された被害者の方をもう一度ご覧ください』
いやいや、そんなの見ても仕方ないでしょ。
それにしても犯人捕まんないなぁ・・・・え?
『そして、今回新しく殺されたのは、M市の八坂あやめさんです』
・・・・・・わ、たし?
・・・・あぁ、そうか。
・・・・・わたし、死んじゃったのか。
だから、お父さんもお母さんも泣いてるんだね。
「あやめぇ〜」
「どうして・・・どうしてこんなことに!」
・・・ごめんね、お父さん、お母さん。
あ〜ぁ、これでネットも出来なくなるんだね。
ちょっと寂しいなぁ。
・・・あ、これ、この間の書き込みだ。
[うそ、今日はあなたの命日よ♪]
あぁ、あれって夢じゃなかったんだ。
・・・あれ、続きが・・・・フフ、そっか。
[だから、絶対部屋から出ないでね]
あなたは、私を助けたかっただけなんだね。
ありがとう。
[ごめんね]
ううん、気にしないでいいよ。
[助けられなくて、ごめんね]
大丈夫、私は生まれ変わるから。
だから、その時まで・・・・・またね。
[うん、またね♪]