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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 破滅ノ歌ト救済ノ歌(歌姫や騎士(オリキャラ)募集中です!) ( No.10 )
- 日時: 2010/05/20 20:10
- 名前: 濃姫 ◆xXhtqTpjI6 (ID: F35/ckfZ)
第壱話「始まり」
「グレン!」
「はい、アリナ様」
私の一族は古くからグレッダ一族に仕えていました。私も、その歴史を変えるわけにはいきません。
「歌を悪に使う人が世界にいるのよね?」
「はい、成敗すべきです」
「あたしも同じこと考えてたの! じゃ、そうと決まったら行きましょ!」
「なっ!? ちょ、ちょっと待って下さいよ!」
何の準備もしていないし、早馬もない。
「待たないわよ! もう決めたんだから!! たとえアンタたでも邪魔はさせないわ!」
「はぁ……。困った方だ……」
アリナ様は決断力と行動力があるけど、まったく慎重じゃなくて……。自分で仕掛けた罠に自分ではまるような人ですから。
「ちっ……」
今日は警察も骨がある奴らだな。なかなか諦めん。
愛用の武器、戟で警察を刺殺したり突き殺す。
「うわぁ!? 何だ、あの女は!?」
「キラーの仲間か!?」
そう言って「あの女」も捕らえようとする。だが、発砲するよりも早く、女の掌から赤い炎のような光が出てきた。
「うわあぁぁ!!」
「……」
もう一人の警官が攻めあぐんでいると、その警官も同じように殺した。
「貴様……誰だ?」
俺の敵なら警官を殺したりしない。
「……」
「俺の味方、か……?」
「……」
女は静かに、小さくうなずいた。
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