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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 破滅ノ歌ト救済ノ歌(歌姫や騎士(オリキャラ)募集中です!) ( No.20 )
- 日時: 2010/05/21 20:01
- 名前: 濃姫 ◆xXhtqTpjI6 (ID: F35/ckfZ)
第四話「不審博士」
「これからどうするか?」
「……」
食事を終えた二人は、意味なく歩き続けていた。
「おやおや、可愛い女性を連れていますねぇ」
「!?」
キラーは、何にでもすぐ警戒する癖が付いているのか、後ろから話しかけられただけで戟を手に取った。
「何歳ぐらいですかぁ? お若いですねぇ〜」
「……」
無言で声のする方を見る。
「おや、でも可愛いというより美人ですねぇ。でも、お若い女性はオールOKですから」
「……なんだ、貴様」
「申し遅れました。Wさんと申します」
「……」
明らかに怪しい者を見る目でWさんを見る。
「……」
「そんな冷たい目で見ないで下さいよ〜。ささ、お疲れでしょう?自分の家で休んで下さい」
と言ってレディだけを家に入れようとする。
「おっ、おいコラ! ちょっと待て! レディだけは危険だ!!」
何かとんでもないことが起きてしまいそうで急いでついて行った。
「おや、ついてきますか? KYですね」
残念そうな声と顔だが、キラーも入れた。
「可愛いお嬢さん、何かお役に立てることはありますかぁ?」
第一印象は「不気味」。家の中には訳のわからない機会や銃、不気味に蠢く菌のようなものがたくさんあった。
「……」
こんなところに長居するなど気が気でない。
「レディ、帰るぞ」
そして、立ち上がる。ドアの元へ向かうと
「お待ちなさい。今、ここは警察が包囲していますよ」
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