ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 妖と僕 序ノ章(弐) ( No.13 )
- 日時: 2010/06/04 18:34
- 名前: 沖 誠 (ID: yvqkgorF)
こんにちは、 沖誠です。
荒らし厳禁です!
さて、カキカキしていきますよ。
台所には 誰もいる気配は なかった。
何時もなら 同居人が迎えてくれるはずだ。
時刻は 6時。
時計を確認し 冷蔵庫を開けた瞬間、何か思いたったのか冷蔵庫の蓋を閉めた。
今日は 学校があるのだが、ちょっとした事情で休むことになっていたのだ。しかし、着替えたくは なかった。着替えるのをやめ、同居人の部屋に向かうのだった。
ドアをノックし、入ると卓上に乗ったパソコンをいじる男性がいた。彼が同居人の高見 棗。
高見 棗は 幼いゆづきを棗の両親が引き取り知り合ったのだった。
棗はゆづきを弟のようにかわいがっていた。また ゆづきも兄のように慕っていた。棗にとってもゆづきにとっても大切な存在。
いつもパソコンをいじらない彼が珍しくいじっていた。彼は書道家のためパソコンとは 無関係だ。何故いじっていたのは わかっていた。
自分の仕事を探すためだ。少しでもゆづきを楽にしてやりたいと仕事を探している。
少しでもありがたいとは 思うのだが今の書道家の収入だけで充分だとおもっている。棗は有名な書道家であった。本業を忘れて仕事に夢中になり、疎かにまるのではないかとゆづきは 心配していた。
「高見さん、おはようございます。」
「おはよう ゆづき ってゆづき!」
「仕事、・・・もう探さなくっていいですから。」
ゆづきは パソコンを閉じると机に置いてある求人募集の本を手にとった。
ここまでして自分の為に探そうとしてくれている。其れがなにより嬉しかった。
しかし もうここまでしてほしくなかった。
今のままの高見さんで充分だ。
「ゆづき 気持ちはわかるけど・・・だけど」
「だけども何もありません。今のままの高見さん・・・」
言いかけた途端、ブザーが鳴った。鳴った途端ゆづきの顔が強張った。まさか こんなはやくに来るとは
思わなかった。もう少し遅い時間に来ると想定していた。
───あの男がきた。あの鬼が・・・
序ノ章
(終)
序ノ章短くてすみません(泣)
壱ノ章からながくなる予定です。
タブン、この頃には 妖も・・・
続きは 後ほど