ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 妖と僕 はじまりの夜(四) ( No.24 )
日時: 2010/06/15 20:17
名前: 沖 誠 (ID: yvqkgorF)

こんばんは 最近、寝不足の沖誠です。
小説、ノートに下書きしまくってるせいかねてません
・・・(-_-;)
妖と僕、略してアヤ僕の続編乱れ散る華のなかでですが来週書くとか言いながら、この妖と僕が終わるまで書かないことにします。
すぐ心変わりするので。

参照が100突破しました。
ありがとうございますm(__)m
励みになります。
短編小説は また、いずれ書きたいとおもいます。 >>15少し修正しました。書き忘れた部分があったので。

毎回 思うのですが、文章短いし、まだ、展開ないし駄文だし 本当 困ってます。
こんな小説に付き合って下さっている方々、ありがとうございます。これからも よろしくおねがいします。
長くなってしまってすみません。



「ゆづき、えーと高見・・・帝?どっち あさぎ。でもさ 咲夜(さよ)ちゃんかわいいよね。」

「今は ゆづきだよ。高見でも帝でもどっちでもあるんじゃない」

建ち並ぶビルの間をかきわけ、歩道に少女と青年は出ると手にしている写真を歩道に歩く人と見比べて探し始めていた。写真には 青年が写っていた。

「でもさ、この写真どう見ても女の子よね。むかしの咲夜ちゃんを女装させた感じ。」

「う〜ん、そうかな。暑いよね。俺、探すの嫌になった。」

今年の夏は 去年より暑く感じる。
最高気温が四十度を越える猛暑になると今朝、ニュースでよそくしていた。そんなことが頭をよぎる。

「あさぎ、そういうこと言わないの。帝家の当主になるかもしんないのにほっとけないでしょっ」

「アイス食べたいな。香璃ちゃん、俺、思うんだけど・・・俺の能力使った方が早くない?」

今頃、気付いたかのようにぶっきら棒に言う青年を少女はみて少し考えた後、青年の頭をなでた。
青年にとってみれば、この状況を免れたいところだがこれも姉の思いやりなのだろう。


「流石、私の弟。だけど、こんなときに使って欲しくないな。でも、そういうの担当だっけ?」

姉の手を掴み青年は 微笑んだ。

「俺の管狐(くだきつね)使えばなんとかなるよ。香璃ちゃん・・・愛撫するのやめてくれる」

「愛撫・・・そんなのしてないよ。あのさ、あさぎ。」

「うん?」

少女の瞳にはさっきまでの優しげな表情が暗い顔になった。青年は 訝しげに少女の顔をみた。

「ゆづきちゃん、私たちにかかわらせない方法ないのかな・・・だって、あまりにも可哀相だよ。」

「無理だと思う。」

無理に決まっている・・・今までそれを避けることができなっかた。
今回も巻き込むことになるのだろう。

「あのさ、香璃ちゃん・・・あれ、ゆづきじゃない。あぶなっ・・・電柱にぶつかった・・・」

「どうみても。今回の子は・・・馬鹿で天然みたいね。大丈夫かな。ねえ、君・・・大丈夫? 怪我してない。」

少女が近づき、ゆづきに手をさし伸ばした。
こんな無垢でやさしい子・・・本当に大丈夫なのだろうか。心配になる。

「あっはい。すみません。大丈夫です。ありがとうございます。」

少女の手を掴み笑う青年。その青年は これから自分たちに巻き込まれることを知らないのだろう。それを思うと罪悪感に包まれる。

「君が高見ゆづきだね。久しぶり・・・ゆづき」

凛と整った顔の二人に見つめられゆづきは、戸惑った。今までに見たこのないぐらい綺麗すぎる。
つい、ゆづきは身を引いてしまった。
青年がゆづきの制服の埃をはらう中、少女は、鞄に目を通した。

「その様子だと鞄の中、入っていないでしょ。学校いかないでしょ。」

「えっ・・・あっ何でわかったんです。」

思いもよらないことを言われ、また ゆづきは身を引いた。

「俺たちのこと嫌い?」

「あさぎ、どうみてもびっくりしてるだけよ。ちょっとつきあってもらえる。ほんの少しでいいから。」

少女は、ゆづきの手をとり微笑んだ。

「あっ、はい。」

お願いを無理やりさせられ聞くわけにもいかず、たじたじ答えるゆづきであった。