ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 妖と僕 はじまりの夜(伍) ( No.25 )
- 日時: 2010/06/28 20:59
- 名前: 沖 誠 (ID: yvqkgorF)
この駄文をなんとかしたい沖誠です。
ようやく伍です。
書くペースがカメかもしれません・・・(汗)
だれか 読んでくださっているのでしょうか・・・
不安になってきました。
読んでくれていることを祈りつつ書きたいとおもいます。
まだまだ、妖ファンタジーでは、ないですが・・・
男は 先ほどまでいたとおもわれる男の部屋の縁側付近の庭先に立ち、生い茂る花々を眺めていた。
暑さなど、男にとって微塵も感じては、いなかった。
一つの花をてに採るとそれを握り潰した。
「帝様、いえ、悠斗様・・・お清めの後は 何もしないで下さいと何度、申しあげたら。それと魚や肉は控えろと何度言えば・・・あなた様という方は」
男は振り返るとにっこり笑い、縁側に上がった。
「志輝、すまないね。食生活は改善しているつもりだけどね。今日はやけに冷えるね。」
青年に笑いながらその場に座る男を見て青年は呆れてものがいえなくなった。
青年がてにしていた羽織をかけると男は 自分の目の前に飛んできた鳥を掴んだ。
掴むと鳥は紙にかわった。
「本当によろしのですか。梅さんを利用してそのうえ律様を・・・」
「会う気などさらさらないのですから良いのですよ。会うなんてハッタリですから」
男はまるで棗とゆづきが動揺する姿をおもしろがっているようにみえた。
今まで相手もしなかったのにもかかわらず、いまごろになって弟に会いたいとはどういう風の吹きまわしだろうか・・・
「あなたは・・・しかし 何故、今頃になって・・・あなたにとってゆづき様は」
「会わないと会いたくなるものなのですよ。しかし、律は本当 私に反抗してばかりですよ。紙面は白紙ですしね。」
男は紙に目を通すと紙をその場で破り捨て、さきほど握り潰した花びらを見つめた。
「私に従えばいいものの。彼は当に居なくなった主だけでカレには興味なんてない・・・」
「咲夜様ですか」
「・・・多分、そうでしょうね。私もゆづきには いなくなってほしと思いますから」
「それは本音ですか それとも」
男は青年の問いには答えようとはしなかった。
本音ではない
それは 確かなことだ。
「本当に律様は・・・連れてくるのでしょうか」
「私の目には 狂いはないですよ。たのみましたよ律」