ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: repetition†world -fall ( No.1 )
日時: 2010/06/17 21:03
名前: くれは ◆2nq4FqQmFc (ID: Rk/dP/2H)

第一話 終わりの始まりの始まり

今日も空は青い。
こんなに青い空を見たのは久しぶりの事かもしれない。
最近は曇りだの雨だの、太陽の出てくる天気が続いていなかったから。

俺の名前は皇(すめらぎ) ひかげ。普通過ぎるただの中学二年生だ。ちなみに眼鏡。
今は昼休みの時間なので、弁当を食うべく屋上に来ている。
ただただ青空を見上げているだけでは時間が勿体無いので、床に腰を降ろすと弁当の包みを開ける。
教室だと食い物に飢えた奴らが俺を襲撃しかねない。何故ならうちの学校、泉水(いずみ)学園には購買が無い。だから弁当を忘れてきてしまった奴は他の生徒の食い物を奪おうと必死になる。

そんな事をするくらいなら弁当忘れるなよ、と心の中で呟いておく。まぁ面と向かって言ってもどうせ意味が無いだろうから。
錆びたフェンスは今にも崩れ落ちそうで、修復しないのかと気になった。自分がフェンスにもたれかかっている訳では無いので今は安心だが、もしもの事があると危険なので後で生徒会にでも不備を提出しておくか。

「いただきまーす」
俺は箸を手に、弁当を口にする。やっぱり安全な空間に居るのが一番良い。
あんなサバイバルで食事をするのは無理がある。


そんな感じで弁当を堪能していると、ふと背後から扉の開く音がした。
背筋に悪寒が走り、嫌な予感が頭をよぎる。

クラスメイトの奴らか?
屋上までもが戦場と化すのか!?

上履きが鳴らす足音はどんどん俺の背後へと近づいてくる。何故こんなに足取りが静かなんだ。
その足音の正体が誰なのかを知るべく、俺は後ろを振り向く。


正直、怖いのは一瞬でー…その後は、