ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: repetition†world -fall ( No.14 )
- 日時: 2010/06/17 21:10
- 名前: くれは ◆2nq4FqQmFc (ID: Rk/dP/2H)
>>13 ユエさん
小説はおろか絵もまだまだ未熟><
嬉しいお言葉ありがとうございます!
双子のイラストはめっちゃ迷いますw顔がそっくりてry
──と言うか、何故この双子は俺達の名前を知っているんだ?
レインと関わっていそうだし、彼女の知り合いか何かだろうか?
そう思いながら、俺達は屋上へと向かう。
双子に言い寄られて、集会を抜け出してきたのだ。
「なぁ、一体何が起こって──」
そう俺が呟くと、リエルはノエルに目で合図をする。
どうやら説明の方はノエルがしてくれるらしい。
「二人共」
俺と七星の意識が、ノエルに集中する。
「今日から人間やめろ」
屋上へと続く階段を上っている俺達の耳に飛び込んできたのは、そんな言葉。
人間やめろ?
そんな不可解な言葉に、俺も七星も理解のしようがなかった。
─────*─────*─────
「レ、イン……?」
灯は呆然と、その場に突っ立っているままだ。
ペンダントと謎の生物と言う衝撃的な光景に、言葉が出てこない。一方、レインはいつもと変わらぬ明るい笑顔のまま、クスリと笑んだ。
「灯、屋上へ行きましょう。この瞬間から、貴女の人生は大きく方向を変えていくデス」
蛇を宿らせたペンダントを手に乗せたまま、レインは灯へと近づき、そして横切る。灯は不安そうな表情をしており、未だに状況が呑めない。
そんな彼女を落ち着かせるかのように、レインは再び微笑んだ。
「大丈夫、ヒカゲや七星も居るデス!不安にならなくても安心デス」
「あ。う、うん……分かった。」
そうして、二人は屋上へと向かった。
─────*─────*─────
「人間やめろって何だよ!?」
七星のツッコミが入る。それは俺も第一に聞きたかった事だ。
いきなり変な言動をされて、ぐるぐると頭が混乱する。
「言葉の通り。今日からお前達は人間でも犬でも何でも無い、唯の名も無き者になってもらわないといけない」
次に紡がれたのはそんな言葉。
名も無き者?
何だその漫画や小説に登場しそうな代名詞は。
「あのなぁ……謎の転校生、みたいのを気取って意味の解からない事を言われてもこっちは置いていかれるだけなんだが」
「そんな事言ってられないぐらい、今は深刻なのよ!非現実な事がどうとか、空想がどうとか言っている場合じゃないの!」
リエルまでそんな事を言う。
一体、どうなっているんだ?
次々に湧き出てくる疑問は留まる事を知らない。
返す言葉が見つからないまま、俺達はようやく屋上にたどり着いた。