ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: repetition†world -fall ( No.5 )
- 日時: 2010/06/17 21:07
- 名前: くれは ◆2nq4FqQmFc (ID: Rk/dP/2H)
>>4 ユエさん
初コメありがとです><
応援してもらえると嬉しいです。頑張ります!
講堂に居たのは全校生徒。何で皆が集まっているのか理由は分からず、俺は自分のクラスの二年A組の列に並んだ。ざわざわとざわめいている様子が、何かあったのかと不安をかきたてる。
「そんな思いつめた顔しなくっても、どうせ校内でお菓子の包み紙が見つかりましたーとか、そんなんだろ」
へらへらと笑いながら、七星は言った。
そんな軽い理由なら良いのだが、さっきの寒気がふと脳裏をかすめる。あれは気のせいだと、頭の片隅に押しやったはずなのだが。
「そうよ、きっと大した理由じゃないわ。すぐ終わると思うし」
灯もあまり気にとめてはおらず、にこやかに笑ってみせた。俺が気にしすぎているだけなのかもしれない。
だけど、レインは真剣な表情で、何か考え事をしているのか顎に手を当てている。どうかしたのだろうか?
「レイン…?」
「は、ハーイ?どうかしたのですか、ヒカゲ」
俺が呼びかけたのに気づいたレインはふと微笑みを浮かべた。
「どうかしたか?」
するとレインは首を横に振りながら、何でも無いと伝える。そして片足を後ろに向けて──
「ソーリー。レインは少し用事を思い出したので、教室に戻ります。ティーチャーにはそう言っておいて下サイ」
それだけを告げると、レインは軽い足取りで講堂を出て行った。用事が何なのかは聞く必要も無いと思ったのであえて聞かない。
それからは俺と七星と灯で喋っていた。集会はいつ始まるのだろうか?
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予想外の展開デス。
まさか…こんなに早く来てしまうとは。準備でさえまだだと言うのに。
廊下をとにかく走る。ティーチャーは集会で講堂に居るハズ。いつものように注意などされたりはしないのデス。
自分の教室の2-Aに駆け込むと、レインは真っ先に自分の席の前に立つ。
今から迎えの為に準備をするデス。
「…──Come this way.(こちらへおいで。)」
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