ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: repetition†world -fall ( No.7 )
- 日時: 2010/06/17 21:09
- 名前: くれは ◆2nq4FqQmFc (ID: Rk/dP/2H)
>>6ユエさん
毎回ありがとうございます!
昨日書いてたんですけど広告をクリックしてしまい消えちゃったんですよね…orz
「レイン、遅いわねぇ…」
灯がふと呟いた。確かに未だ、レインは帰ってこない。用事が何なのかも分からないし。
よっぽど気になるのか、灯は講堂の扉へと足を向けた。
「何だか胸騒ぎがする…大した事じゃなかったらすぐに戻ってくるわね」
そう言って、講堂を出て行ってしまった。
気がつけば、何やら皆がざわざわしている。目線はステージに注がれていた。
七星の目がすごくキラキラしている。その目線もまた、ステージへのものだった。周りの女子は少し不愉快そうな表情をしているが。
何なのかと思い、俺も視線をステージに移す。すると、ピシッと立っている校長の後ろに二人…顔のそっくりな生徒らしき人が立っている。泉水学園の制服を着ているが、見た事の無い顔だ。
片方は髪をツインテールに結っており、もう片方は眼帯をしている。眼帯の方は男子の制服を着ているので、すぐに男子生徒だと分かった。
それにしてもそっくりな美形だな…。
七星が注目しているのはツインテールの方か。なるほど、これで周りの女子が不愉快そうな表情をしている理由が分かる。まぁ女子の方も眼帯の方に釘付けな気がするが。
七星はサッカー部のエースで、顔も良い。頭は…まぁ言うまでもなくバカなのだが、人との間に壁をつくらない、一般的に言う好かれやすいタイプなのである。そんなこいつがこんな様子じゃ、妬くのは当たり前か。
「我が泉水学園に、新たな転校生がやってきました。彼らは二卵性双生児の双子で───」
双子か…道理で似ていると思った。
それにしても、二卵性双生児でここまで似るモンなんだろうか?
レインがやってきたのは俺が一年生三学期の頃。今は二年生が始まったばかりだ。
こんなに連続してくるものなのだろうか、と気になったりする。
「………ッ!?」
寒気が、再び背筋を襲う。
今日は……
何か、大変な事が起きる気がした。
─────*─────*─────
レインは目を閉じ、意識を集中させていた。
そこで、微かに唇を動かす。
「I'd like for you to come.Let's finish our job quickly.The worst is yet to come.(貴方に来てもらいたいの。早いところ仕事をやってしまいましょう。最悪の事はこれからよ。)」
そして、レインはスカートのポケットから琥珀の埋め込まれたペンダントを取り出す。
そして窓を開け、勢い良く外へと投げた。
「blue amber!(ブルーアンバー!)」