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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: Got Part -神の一部- ( No.24 )
- 日時: 2010/06/13 19:25
- 名前: 輝咲 (ID: eHFPH3xo)
●1章 part壱
空は青く、日差しが強い。春なのに夏のような天気だ。風もなく、静かである。
そんな中、とある山奥の森の中で木と木をぶつけ合う音が響く……
「ぐわっ……!」
木刀で腹を刺され勢い良く倒れる。
そして、木刀を目の前に突きつけられる。
「まったく。またか零衣。いつもと同じパターンだな。」
零衣と呼ばれた少女は左眼に眼帯を着け、ショートカットの髪型で前髪の真ん中だけ長く、オレンジ色のメッシュを入れている。
服装は赤色のTシャツに黒色のぶかぶかの短パンを着ている。
パッと見れば、男の子に間違えそうな容姿だった。
「姉さんが強すぎなんだ! 手加減ぐらいしてくれたっていいじゃん!」
零衣は怒るように言い返す。
零衣の姉、遊衣は大きく溜め息をついた。
零衣と同じく、前髪にオレンジ色のメッシュを入れている。髪は長く、肩ぐらいまである。
しかし、眼帯はしていない。身長は零衣より、8センチぐらい違う。
「これでも手加減はしている方だぞ。」
遊衣は突きつけていた木刀を下ろす。
「嘘つけ……」
零衣は遊衣に聴こえないように愚痴を言った。
運良く、遊衣には聴こえてなかったようだった。
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