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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: Got Part -神の一部- 四話up ( No.47 )
- 日時: 2010/06/13 19:27
- 名前: 輝咲 (ID: eHFPH3xo)
●1章 part六
湖から離れた森の中は木々が高くそびえ、太陽はあまり差し込まない。
そんなところにある、大きな木に若い男の者がもたれていた。ぐったりしている。
近寄って、状態を確かめる。
お腹から大量の血が流れていた。地面にも血がこぼれている。唇は青ざめ震えている。
いつ死んでもおかしくない状況だった。
「うっ……」
男の者は腹を抑え、うっすら目を開けた。そして零衣を見つめる。
「や……奴等が来た……逃げろ……少女……」
掠れた声で途切れ途切れになりながらも、男は話した。何を言っているのか零衣には分からなかった。
「奴等……?」
「『鬼』だ……」
「……!!」
その名の種族を聞いた瞬間、心が飛び跳ねた。
男の目の前には『鬼』がいる。男は零衣が鬼だと気づいていないらしい。
ちなみに、種族には『階級』がある。順に『下級』、『中級』、『上級』、そして『特級』だ。
鬼族は『特級』。
零衣はいつも思う。何故、嫌われている種族が『特級』なのか……
本当に有り得ない話だ。
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