ALLジャンルのオリジナル小説、ライトノベル、二次創作、ss小説やイラスト投稿なら「小説☆カキコ」

Ⅰ−Ⅶ　副題「逃げて」


「・・・・・・・逃げて」

「え・・・？」

「ここから・・・

　こ　の　町　か　ら　逃　げ　て　！　！」

言ってしまった。

でも、「殺せ」とは言われてないもの。

この町から

存　在　を　消　す　っ　て　い　う　の　も　ア　リ　で　し　ょ　？

「ど、どうしたの・・・？

　急に・・・・・・」

「いいから、この町から逃げて。

　逃げなかったら命はないから」

「ぇ、ちょっと待って。

　荷物の整理をしてくる・・・」

「うん・・・」

そして、金井　裄乃はこの町から姿を消した。

風の便りによると、今も隣町で元気に暮らしているという。

〜学校　１週間後

鈴木　愛莉は学校１の美人と言われるようになった。

別に・・・・

私は関係ないけどね。

今日も空が蒼い

「目標（ターゲット）逃がしたの？」

優都がボソッと言った。

「そうだけど・・・？」

私はどこか上の空で答えた

「・・・・・人間って愚かだよね。

　自分の地位のためなら他の人を消しても構わないなんて考えてる」

「・・・・・・はぁ」

私はわざとらしく溜息をついた

「・・・まだ続けるつもりなの？

　殺し屋」

「一応ね。

　収入が安定してるから」

この言葉を言って分かった。

私　も　鈴　木　愛　莉　と　同　類　だ

「・・・僕は止めないよ

　でも何かあったら僕に伝えてね？」

そう言って優都は部活に行ってしまった。

———屋上には、また静けさが戻った



「蒼」Ｅｎｄ