ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 【時々激グロ】他自殺志願 ( No.7 )
- 日時: 2010/05/30 00:37
- 名前: 笹飴 (ID: LYNWvWol)
2話《三歩目のブランク》
お早う、今日も相変わらずの馬鹿みたいな夢を見た。
そして机にはまた増える“正”の一画。
そして弟からの紙切れ。
有り難う、今日はなんだろう?
そうか、元気そうでよかった。いつか顔を合わせたいな。
喋り辛い・・・。
・・・ん?あ、今日は吐いてないっぽい。よかったよかった。
でも喉がヒリヒリする。
風邪でも引いたのだろうか、でもそんな感じは・・・・。
喉に触れてみると、かすかな皮膚のささくれがある。さわった手のひらを見てみると見事に血液べっとりだった。
・・・は?あぁ、喉掻き毟ったのね、うーん・・・夢のせいかな、まぁどうでもいいや。このままだと制服も血液べっとりになる。それはさすがにごめんだ。しょうがない、包帯でも適当に巻いていこう。
布団には危うくあまりついていないようだった。
血液って時間がたつと独特な死臭を漂わせるから学校はともかく、部屋中そんな状態になったらちょっとまずい。
昨夜に着ていたと思われるワイシャツも襟元がそれでぐしょぐしょだった。あと血液だけじゃなくて涙と思われる痕もあるし・・・。
まだ学校には余裕で間に合う。シャワーでも浴びていこう。
喉に強い水圧の水をあてると微かにヒリヒリした。鏡を覗くとまだ生々しく爪のあとが残っている。
しっかりと目を凝らして見ると皮を通り越して肉まで抉る状態まで陥っていたらしい。少し触れるたびにそこが薄赤く染まる。
こういうときに痛さに鈍感でよかった、と安心する。
延々と水を放出し続けるシャワーを生ぬるいお湯に替え、僕は目を閉じた。
目にかかる前髪が鬱陶しかったが素直に、何も考えずにそれを浴びた。
ごわごわした原因がわかった。
しまった、昨日薬飲み過ぎた。
あと今日の朝の分の1セットしかない、まずい、まずいぞこれは
なんとか朝は持ちこたえることができるのだが、昼以降が本格的に眠くなる。今日は一日中保健室かー・・・まぁそれも悪くないかもしれないけどさー
替えのワイシャツの上に学ランをはおうと薬を持って家を出た。
朝は食べると50倍くらい眠くなるのが早くなる。
悪いけどそんなの自分はごめんだ。
それに薬飲み過ぎて頭が二日酔いみたいにガンガンする。
二日酔いとかなったことないけどこんなんなんだろうな・・・それに妙に切り傷とかの怪我には強いくせにこういう地味な頭痛とか腹痛とかって滅多にならない代わりにめちゃくちゃ痛くなるんだよね。まぁ常人並みってことかな。
今だって動けないくらい痛い。
端から見ればものすごい顔色だと思う。でも今回は僕が勝ち組。
バスだって誰もいない5時台のやつ乗ったし。
運転手さんもぎょっとしてた。
なんかごめんなさい運転手さん。
なんとしてでも起きていよう、と思い耳にイヤフォンを差し込む。
心地よいヴァイオリンの音色が頭を通り過ぎる・・・がそれを追いかけるかのようにすさまじい痛みが・・・。
やっぱり今日は一日中保健室かもしれない。