ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re:           息、絶えて__ ( No.10 )
日時: 2010/06/19 20:40
名前: mk ◆U/y1JW1WZk (ID: Ot.qag7u)
参照: http://www.kaki-kaki.com/bbs_m/view.html?451353


  04.撤回

 学級委員長は疲れ顔で「いいですか?」と尋ねた

 
 誰もが予想しなかった反対者がいた
 「ちょっと待て 俺は納得いかねぇ」

 みんな驚いたがはっきりいって内心喜んでいた

 —女装しなくてすむかも!!!!
 —お前、救世主だよメシアだメシア!!
 —すばるに逆らうなんて強い奴だなぁ!
 —ありがとよ、情報屋!
 —真田は神様に等しい存在に値する!



 「何だぁテメェ…俺に文句があんのか?」

 「俺はあんたの意見に対して文句があるだけだ」


 短気なすばるはすでに苛立ちはじめていた
 
 —何なんだコイツは…ムカつく!!


 「皆の納得いかない案を無理矢理通してどうすんだ?団結力が無くなっていくだけだ」

 確かに間違った事は言っていない__

 でも腹立つウザいムカつく死ね!!!!


 以上にイラ立ってしまった

 「俺には学校祭はいらないと思う」

 クールぶってるわけでもないのに爽やかな奴だ
 
 気に入らねぇ…


 「むしろ俺は皆に情報を求めたい」
 「情報?」

 「あぁ死揮って奴についてな」

 その瞬間、クラスは静まり返った

 晋の発言があまりにも知れわたっている事だった


 「死揮って...ここら辺で噂の殺人鬼だろ?」

 クラスのうち生徒が語り出した

 「死揮っていうのは何だか悪徳業者の連中を殺ってるみたいでよぉ…」

 「確かに悪い奴っていやぁそうだけど、他の奴らのために殺してるからいい奴とも言えるしなぁ…」


 「私、見たよ!!」

 クラスメイト、麻生夏美が大声で言った

 晋も興味があるようだった

 「私ね直接あったんだけどいい人だった」
 「どんな風にだ?」

 「夜、街を一人で歩いてたらねチンピラが何か話しかけてきて怖いなって思ったら死揮っぽい人がね



 
    チンピラ3,4人を刀でグサッて刺したの!!」

 晋はしばらく考え込んだ後

 うつむいていた顔をあげ皆に言った


 「学校祭の日、皆で休んで死揮を探そう!!」