ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re:           息、絶えて ( No.4 )
日時: 2010/06/05 13:04
名前: mk ◆U/y1JW1WZk (ID: wjb9BM.y)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.cgi?mode


 02. 噂

 「あ?殺人鬼『死揮』だぁ!?」

 ここは藤咲高校

 この学校で殺人鬼の話が流行っていた。


 そして俺、空乃すばるはそんな迷信信じない

 「バカかぁ?んなもんいる訳ねーだろーが!!」

 こういう噂を信じる奴らがうざい
 
 だが2年C組のこの教室にはいたんだ。



 怖い話が大大大大大大大大大大大大大大大好きな人間が___


 「そういう風に言い聞かせてホントは怖いんでしょ」

 倉井 未来。

 もう俺の天敵といっても過言じゃない——


 「いない、いない、本当にそうかなぁ?」

 「何なんだお前ッ__!!」

 
 いつも口喧嘩になる。

 犬猿の仲っていうか__仲良くなれる気がしない
 
 なりなくもないけど。


 「まぁまぁ落ち着けってwwwなぁ?」

 俺の親友、菅原聡が割り込んできた

 皆もそうだと言わんばかりの顔をしている

 
 そこでその話は終了した__

 それと同時に教室の扉が開き先生がきた

 「席着け お前等ぁー!!」

 「…うぜぇ」

  
 皆が座ると先生、嶋谷が喋り出した

 「学校祭、何出すか決めとけ 以上!!」

 「じゃ 学級委員長よろしくー」


 学級委員長が前に行くと
 「何か提案ありますか?」

 と言った。

 やりたいもんなんてなかった

 むしろ学校祭自体が面倒くさかった


 最初に提案したのは未来だった__

 「じゃぁ私はきもだめしがいいと思います!」

 皆 未来の方向を振り向いた

 やっぱり そうきたか———
 

 「だってホンモノが来るかもしれないしぃ」

 クラスが静かになった 一瞬で___

 こういう冗談がわからない

 だから男女ともに未来のことが好きではなかった


 「他にありませんか?」

 とは思いつつ皆もとくにこれといった提案がなかった__


 そして学級委員長が再び喋り始めた




 「じゃ『きもだめし』に決定ですね」