ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 自殺P貯めませんか?〜犠牲者は再び現れる〜 ( No.19 )
- 日時: 2010/06/06 22:06
- 名前: Glitter ◆D7eyn7/Cvc (ID: TI5XYu0n)
第10話「衝撃の死」
放課後・・・。
由梨香は急いでいる様子だった。
十馬「どしたの?」
由梨香「え?ああ、ちょっとねw」
聡「もしかして井森さんとこに?」
由梨香「え・・・違うよ。」
十馬「・・・お前行くなって言っただろ。」
由梨香「・・・トイレ。」
由梨香は校舎1階のトイレに入った。
十馬「勝手な事しないようにここで見張ってるか。」
聡「どうして見張るの?」
十馬「だってアイツ井森んとこ行くかもしれないだろ!」
聡「行ったら何かまずいの?」
十馬「それは・・・。」
鈴木「あれ?お前らこんなとこで何してんだ?ま、まさか覗き!?」
十馬「違ぇよw由梨香が出て来るのを待ってんの。」
鈴木「吉高?そういや今外を凄ぇスピードで走って行ったぜ。」
十馬「・・・外!?アイツ窓から・・・!」
十馬は走って由梨香を追いかけた。
聡「・・・あっ!瑠衣沙!!」
瑠衣沙「へ?あっ、聡じゃん!久しぶり〜」
聡「あ、うん久しぶり。ねぇ瑠衣沙。トイレの中に誰かいる?」
瑠衣沙「え〜?・・・誰もいないよ。」
聡「ありがとう!」
瑠衣沙「えっ・・・何なのよ・・・。」
瑠衣沙は十馬と聡の幼馴染み。
【地獄のC組】の生徒だ。
聡と鈴木は十馬を追いかける。
聡「え、あっ・・・あの鈴木君?何で君も走ってんの?」
鈴木「何だかよくわかんねーけど楽しそうだから付いて行く♪」
由梨香が井森の家に着いた。
由梨香は井森の家のインターホンを鳴らそうとした。
十馬「由梨香!!!!!」
由梨香「十馬・・・!」
十馬「ふざけんなよお前・・・行くなっつっただろ!」
由梨香「でも・・・心配だから!」
十馬「アイツは!!!お前をこ・・・」
由梨香「お前を・・・何?」
十馬は「ころそうとしている」と言いかけた・・・。
十馬「とにかく・・・井森には会うな!」
聡と鈴木も井森の家の前に到着した。
すると・・・。
ガチャッ・・・
井森の家の玄関扉が開いた・・・。
井森「・・・。」
十馬「い・・・井森。」
由梨香「井森っち!私・・・心配で・・・。急に早退なんてしたから・・・。」
井森は微笑んだ。
十馬「・・・え?」
井森「ありがとう・・・。さぁ皆上がって。」
十馬「・・・いいのか?」
井森「うん。」
聡「じゃ・・・おじゃましまーす・・・。」
由梨香「おじゃまします♪」
鈴木「(やっぱり汚ねぇ家だな・・・。)」
井森は4人を家に入れた・・・
学校での井森の由梨香に対する態度とはまるで違っていた・・・。十馬は嫌な予感がした。
井森「どうぞ・・・。」
井森は4人にお茶菓子を出した。
井森「ごめんなさい・・・家貧乏だからこれぐらいしか出せなくて。」
由梨香「いいのいいの。無理しないで!具合悪いなら寝ててもいいんだよ?」
井森「うふふ、ありがとう。」
由梨香、聡、鈴木の3人がお茶を飲んだ。
そして5分後・・・
由梨香「何か・・・眠くなって来ちゃった・・・。」
聡「い、家に帰って・・・・・・。」
鈴木「すーすー・・・」
3人は床に倒れ込んだ。
十馬「・・・睡眠薬か。」
井森「十馬くんのには入ってなかったのに。」
十馬「寝てる間に殺すのか?」
井森「ふふふ・・・。この女がどうやって死に至るのか楽しみだわ♪」
十馬は内心ホッとしていた。お茶に毒でも入れるんじゃないかと心配していたからだった。
井森「・・・何?お茶に毒でも入れるのかと思った?それじゃP貯めた意味が無いからね。」
十馬「お前早退してから1度自殺したのか?」
井森「ええ。お風呂に水を張って窒息死。サンプルだけで15Pよ♪凄いでしょ。」
十馬「ははは・・・俺なんてまだ5Pすら貯められてないからな。」
井森「帰ったら自殺すればいいんじゃない?・・・さーて。じゃあ交換といきましょうかね。」
十馬「本当にやるのか?」
井森「当たり前じゃない!沢松は死んで、高木は逮捕されて・・・陣内はどういうわけか味方になってくれたようだから見逃す。後はこいつだけなのよ!」
十馬「そうか・・・。」
井森がPを使って景品と交換しようとしたその時・・・!
井森「・・・うっ・・・!!!」
十馬「・・・井森?」
井森「ぐっ・・・ああああああああああ!!!!」
十馬「お、おい!井森!!!?どうしたんだよっ!」
井森「ぐ・・・がが・・・ぐ・・・・・・・・。」
井森は床に倒れ込んだ。
十馬「お・・・おい・・・嘘・・・だろ?なぁ!井森!!!!!!井森!!!!!」
井森はピクリとも動かない。
十馬「・・・そんな・・・。何で・・・。」
リラ「・・・多分自殺Pですね。」
十馬「・・・!リラ・・・。」
リラ「死因を調べても原因不明になると思います・・・。」
十馬「そんな・・・。」
リラ「誰かが井森さんに強い恨みを持ち、自殺Pを使って井森さんを殺した・・・。」
十馬「一体誰が・・・。」
リラ「ちなみに。相田様が通う学校には、井森様、陣内様以外に自殺Pカードを使用している者が今のところもう1人います。」
十馬「!?それは・・・誰ですか!?」
リラ「残念ながらそれは・・・ただもう1人いるという事だけは確認済みです。」
十馬「・・・一体・・・誰が井森を・・・。」
第10話-終-