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- Re: 自殺P貯めませんか?〜犠牲者は再び現れる〜 ( No.2 )
- 日時: 2010/06/02 15:30
- 名前: Glitter ◆D7eyn7/Cvc (ID: TI5XYu0n)
第1話「悲劇の始まりへ」(前編)
??「おはよう母さん。」
母「あら、珍しく早く起きたのね!」
??「ん、だって今日は入学式だろw」
母「まぁね。それにしてもアンタがあんな進学校に今日から通うなんて信じられないわねぇ。」
??「必死に勉強した甲斐があったって事さw」
母「そうね、ふふふ。お母さん後で行くから朝ごはん食べてさっさと行ってらっしゃい十馬。」
十馬「ほ〜い。」
十馬は椅子に座る。
十馬「うえ〜またご飯、味噌汁、鯵の開きかよwww」
母「日本人の朝ごはんといえばこれでしょ?ほら、さっさと食べちゃいなさい。」
十馬「ふえ〜い。」
母「あ、そういえば最近この辺りに不審者が出るらしいわよ。」
十馬「不審者ぁ?どんな?」
母「何か見た人の話では全身真っ黒なんですって。」
十馬「全身真っ黒?葬式でも行くのか?」
母「毎日らしいのよ。しかも異常な行動をしてるらしいわ。」
十馬「異常な?」
母「毎日バスに乗っては駅近くのスーパーまで行って鳩に餌やってまたバスで帰って来て、バスに乗ってスーパーまで行って・・・それを繰り返してるらしいの。」
十馬「うえ〜・・・そいつ頭大丈夫かよw」
母「さぁ・・・十馬気をつけてよね。」
十馬「はぁ?別にそいつが何かして来るわけじゃねぇんだろ?」
母「そうだけど・・・でも何か怖いじゃない・・・。」
十馬「大丈夫だって。帰りは聡と一緒に帰るつもりだからさ。じゃ、行って来る。」
母「気をつけてね。」
十馬は家を出た。
自転車にまたがり学校へ向かう。
十馬「こっから30分かぁ。遠いけどバス代節約の為だ。」
20分ほど自転車を走らせると踏み切りで足止めを食らう。
十馬「ここ踏み切り開くの遅ぇんだよなぁ・・・。」
十馬がふと前に視線をやると踏み切りの反対側に全身真っ黒な女が。
十馬「うわっ、あれが母さんの言ってた不審者か・・・。本当に真っ黒で気持ち悪いな・・・。」
その女は十馬を見ると不気味な笑みを浮かべた。
十馬「うっ・・・な、何だよ・・・。」
快速電車が踏み切り内を通った。
電車が走り去ると・・・
十馬「・・・あれ?」
女はいなくなっていた。
十馬「・・・変な女。」
十馬は気にせず学校へ。
十馬「着いた・・・」
北城山高等学校。有名な進学校。
東大、慶応、早稲田の合格率が日本一。
また、現在華々しく活躍する芸能人がここの卒業生だったりもする。
十馬「今日からここに通うんだな・・・まだ実感が無ぇやw」
聡「おはよう十馬・・・」
十馬「うおっ!?さ、聡!何だよ〜耳元で囁くなよw」
聡「だ、だって普通に声かけるなんて・・・事」
十馬「お前いい加減その暗い性格何とかしろよ〜小学校、中学校と良い奴ばっかだったから苛めに合わなかったけどこの高校ではわからないぞ?」
聡「う、うん・・・でも・・・。」
十馬「ま、いいや。クラス表貰いに行こうぜ。」
聡「うん・・・。」
聡は十馬の小学校時代からの親友。
昔から暗い性格で、友達がいなかった聡に十馬が声をかけた事から親友に。
十馬と聡はクラス表を貰った。
十馬「うげっ・・・出席番号1番OTL」
聡「・・・僕は7番。」
十馬「小学校からずっと1番OTL出席1番はプレッシャーが・・・OTL」
聡「ははは・・・。」
教師A「新入生の皆さんは体育館に集まるように!」
十馬と聡は体育館へ向かった。
十馬「・・・えーと?」
??「あっ!十馬に聡じゃん!www同じB組だって!wwwよろしくーwwwwww」
十馬「お前相変わらず元気だなwww」
聡「よ、よろしくお願いします・・・由梨香さん。」
由梨香「だって今日から新しい学校だよ?wwwいっぱい友達作りたいぢゃんwwww」
十馬「小学生かy(ry」
十馬たちはB組の列に並んだ。
由梨香「あ!あたし吉高由梨香!wよろしくーwww」
井森「よろしく・・・。私は井森泉・・・。」
由梨香「井森ちゃ〜ん?かわいい名前だネ☆w」
井森「・・・ありがとう。」
十馬「よろしくなっ」
井森「・・・。」
十馬「・・・?」
十馬たちの前に担任が現れる。
羽田「今日から皆さんの担任となる羽田祥子です。よろしくね。」
十馬「うひょー・・・まさにベテランって感じ。」
由梨香「何か気難しそう・・・wあたしもっと芸人みたいに面白い先生が良かったなwww」
体育館で入学式が行われた。
普通ならここで帰るところだが・・・
羽田「この後4時限まで授業があります。教科書は備品のを皆様に貸します。絶対に無くさないように。教科書は皆様のお家に7日頃届きます。」
十馬「初日から授業・・・さすがは進学校だな。」
聡「・・・明日から毎日7時限まであるらしいよ。」
十馬「うわぁ・・・。」
由梨香「この重苦しい空気・・・あたし耐えられるかどうか・・・。井森っちはどう思う?」
井森「え・・・私は別に。」
羽田「それではチャイムが鳴ったら授業開始です。教科書を配っておきます。」
十馬「これだけ備品があるのにどうして今日配らないんだろうか・・・。」
聡「い、いろいろあるんでしょ。」
羽田が教科書を配り始める。
すると・・・
??「ねぇ、あなたの家貧乏なの?」
井森「え・・・。」
??「だってそのカバンとスカート・・・この学校の物じゃないでしょ?」
井森「はい・・・。」
??「お金無くて買えなかったのね〜カワイソ〜w」
井森「・・・。」
羽田「そこ!確か・・・沢村さんと井森さんね。お喋りしてないでさっさと教科書を回しなさい!」
沢村「はーい先生♪」
沢村は床にわざと教科書を落とした。
沢村「あ、ごめーんw落としちゃったw」
井森「・・・。」
井森が教科書を拾おうとかがんだところ
沢村もかがみ、井森にこう言った。
沢村「あたし貧乏人がだああああああああああい嫌いなの♪フフフ♪」
井森「・・・!」
4時限目が終わり・・・
十馬「やっぱりなあ・・・。」
聡「・・・え?」
十馬「見ただろ?お前も。あの沢村って奴。」
聡「う・・・うん。」
十馬「お前本当気をつけろよ。あいつに目をつけられないようにさ。」
聡「うん・・・。・・・あっ。」
十馬「ん?」
聡「あれ・・・!」
学校近くの公園に井森と沢村、そしてクラスにいた男子が2人。
後編へ続く。