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Re: 自殺P貯めませんか?〜犠牲者は再び現れる〜 ( No.7 )
日時: 2010/06/03 14:58
名前: Glitter ◆D7eyn7/Cvc (ID: TI5XYu0n)

第4話「手招き」(後編)

井森「相田・・・くん。」
十馬「おお、井森来たか。」
井森「・・・。」
十馬「教科書・・・沢村に?」

井森はうなづいた。

十馬「そうか・・・。お前さ、沢村の事嫌いか?」
井森「・・・大嫌い。恨みさえ持ってる・・・。」
十馬「そうか・・・。沢村が・・・殺せればいいのにな・・・。」
井森「・・・え?」
十馬「お前に良い【モノ】をやるよ。」
井森「良いモノ・・・?」
十馬「こっち来い。」

十馬と井森は屋上の物陰に隠れる。

十馬「お前に渡したいモノはこれだ。」

十馬はポケットからカードと錠剤を取り出す。

井森「・・・これは?」
十馬「これは【自殺Pカード】と【SR薬】。」
井森「自殺P・・・SR薬?」
十馬「そう。これは・・・」

十馬は井森にカードと薬についての説明をする。

井森「まさか・・・。これを飲んで自殺をすると甦るなんてとても信じられない。」
十馬「これが本当なんだよ。見ててよ。実践してみせるからさ。」

十馬はポケットから自分の薬と剃刀を取り出した。

井森「・・・!それで何を・・・」
十馬「こうする。」

十馬は薬を呑み、手首を剃刀で切りつけた。

井森「相田くんっ!!!!?」
十馬「大丈夫・・・15分後必ず甦る・・・。」
井森「大丈夫って・・・血が!」
十馬「いいから・・・見て・・・てよ。」
井森「!?!!!!?!!?!?」

井森は混乱しその場にへたり込んでしまう。
そして15分後
井森は呆然としていた。

十馬「・・・うー・・・あっ、井森!」
井森「・・・!相田くんっ!?え、手首の傷・・・血は・・・!?」
十馬「お前・・・見てなかったのかよ俺が甦るところ・・・。」
井森「ごめん・・・放心状態で・・・。」
十馬「はははwでも、これでわかっただろ?」
井森「うん・・・まだ信じられないけど。」
十馬「はい。」

十馬は井森に自殺Pカードを手渡した。

井森「私の名前・・・」
十馬「説明はさっきしたからもう把握してるよな。お前のP景品はこうなってる。」

【イモリ イズミ 様】
5P・・・沢村ノリカに大恥をかかせる
10P・・・??????????
15P・・・??????????
20P・・・??????????
25P・・・??????????
50P・・・??????????
100P・・・??????????

十馬「これは今自分が一番強く願っている事が景品になるらしい。・・・お前沢松に大恥かかせたいのかw」
井森「ええ・・・さすがに死に追い込むなんてそんな事は出来ない・・・。」
十馬「軽い復讐だな。はい、サンプル3錠。最初は手首を切りつけるか、練炭とかで自殺するのがいいかもな。」
井森「焼身自殺や水中自殺、首吊りだと5Pだよね。」
十馬「そうだけど・・・お前、まさか・・・。」
井森「ふふふ。」
十馬「ふふふって・・・いきなり5P!?」

井森はドアノブに紐をかけ、それを首にかけた。

十馬「何でこんなところで首吊りを・・・誰か来たらどうすんだよ・・・。」
井森「大丈夫。私がぶら下がっていれば多分開かないはずだから。」
十馬「多分って・・・あっ」
井森「ぐっ・・・・く・・・・。」

井森は首吊りを始めた。

井森「ぎぎぎぎ・・・・ぐっ・・・ぎっ・・・」

十馬は目の前の光景にただただ衝撃を受けるばかりであった。耳、鼻から止め処なく溢れる血・・・。
手首の切りつけなんかとは比べ物にならないほどの惨たらしさ・・・。井森は十馬の目の前で絶命した。
するとその時。
コツ・・・コツ・・・

十馬「誰か屋上に上がって来る・・・!」

ガチャッ・・・屋上のドアが・・・!?



第4話 -終-