ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: サイコロ。 ( No.8 )
- 日時: 2010/06/10 23:34
- 名前: 神風 ◆G6TtgMqJnQ (ID: ewPwHyR8)
第1章(3) 『事件のハジマリ』
…とりあえず外に出たのだが、9組って何処だったっけ…?
自分で言うのもおかしいのだが、忘れた。
何処…だ?
「夜月、9組って何処だ?」
「え? 確か6階だよ?」
6階… この学校5階までじゃ?
……まてよ、6階につながる通路があるっていうのは聞いたことがある。
確か… 職員室。職員室だったはずだ。
———また嫌な予感がした。 何故だ?
職員室は2階にある。 俺達の組は4階だ。
「んー、じゃあ行くか」
嫌な予感がするが、とりあえず行く事にした。
…2階の階段で気付いたのだが…
血が階段に… 3階の階段に血がついてる。 しかも最近のものだ。多分。
「血…」
2階の方向…?
「2階かなぁ?」
弟の夜月が言う。
おそらく2階…
「そういえば、君達、名前なんだっけ?」
俺はふと思い、聞いてみた。
「ボ…僕は古田幸之助だよ…!」
眼鏡の少年が最初に答えた。
背は低い。 そして頭が良さそうな外見。
でも、聞いてみたところ成績はそれほど良くないそうだ。
「君は?」
「私は池田玲奈… 先生、怖かった…」
背の低い子が言う。 何故だろう、同じ組なのにまともに名前も覚えられない…
外見は頭が良さそうで、やっぱり成績は良いそうだ。
そんな話をしながら歩いていると、職員室に着いた。
「…最後、君は?」
「俺は橋口雅。 …あぁ、ダルイな」
金髪の背の高い少年が言う。 不良っぽいが、違うようだ。
外見から見て、成績は…
でも運動神経はいいそうだ。
…全員の自己紹介が終わった。
あ、俺と夜月が終わってないな…
ま、でも同じクラスだし大丈夫だろう…
「早く入ろうぜ… 血の匂いがするが…」
そう言ったのは橋口だった。
確かに血の匂いはする…でも、9組に行くにはこれしかないんだ。
「あぁ、分かった」
俺はうなずきながら言った。
…そして俺達は入っていくのだった。
血の匂いのする職員室へ。