PR
ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 鉄壁 ~KING~ 開口解構 01 ( No.10 )
- 日時: 2010/06/12 10:29
- 名前: king、 ◆rgG2t.iTew (ID: BDmSBYwf)
- 参照: 過酷を変える、
01【過酷】
______________________________
「… そーいえばさ、」
それは12月31日、大みそかの昼_____
クラスの女子、志真は言う。
「来年はkingもチェンジだなーーーーー…」
_____そのとき、志真が怖く見えた。
「うん…でも、どーせロクデモナイ奴がなるんだよ、
kingなんて」
「 え…あ、ご、ごめ、ん…こんな話しちゃって…」
「いや、もう過ぎ去った話___…
気にしてない______…………」
【過ぎ去った話】ってのは
kingの暴走だ。
kingが言い出すと、それは絶対だ。
それがたとえ、
「____あいつを殺しといて」
というものでも…。
忘れられない、過去。
ふざけたほど、簡単で、私には、あまりにも突然すぎて___
そのkingは、1年たつと、kingではなくなる。
ただの、人間になる。
翼も、夢も、希望も、無い
だから、次の年も、kingになるために
king決定戦に出る。
しかし、それは、過酷だ。
どちらかが倒れるまで続く。
デス ・ マッチ。
「 …水鳥」
志真は私の名前をよび、視線を集中させた後…
「来年のking決定戦に……でる?」
おもいもしない一言だった。
沈黙、沈黙、沈黙……………、
やっと言った一言だった。
「 …私は、平和を望む。
でる。でて、kingになる。絶対に…」
選択肢には、過酷しかなかった。
このままの世界で過酷に生きるか。
過酷な決定戦に出て、世界を変えるか。
続く
PR