ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: ━学園サバイバル━オリキャラ募集中 ( No.9 )
- 日時: 2010/06/14 18:32
- 名前: 戒楽 (ID: EWcIN/Ij)
story1-1≫≫ 宮星 天馬目線
私立四季山学園中等学校_______
東京都内では運動・学力が最高クラスの中学校である。
そこに通う中学3年生の宮星天馬は、今日も寝ながら授業を受けていた。
2時限目の数学は、担任である葉山淳之介の受け持つ授業だ。
葉山は眼鏡に気弱な性格を持つ頼りない先生だが、生徒のためには色々と尽くしてくれる。
そんな先生は3年生で人気もある。
この俺、宮星天馬は一番後ろの窓側の席で授業を受けていた。
「文章問題が難解だな・・・・」
一人でつぶやきながら板書をノートに写す。
7月に入り、本格的に受験シーズンに突入した3年生は懸命に勉強に励んでいる。
まあ、励んでいない生徒もいるが・・・
俺は隣に座る、坊主の野球部部長である木枯連次郎を見た。
また爆睡している。
俺は視線を変えて前を見た。前には巨体の男子がいる。
山本攻。ラグビー部の部長だ。見た目によらず、いつも授業に一生懸命だ。
俺はため息をつき、窓から外を見る。
グラウンドでは他クラスがサッカーをして楽しんでいた。
「・・・・平和だな。」
俺は白い雲と太陽がある青い空に向かって呟いた。
しかし、俺はまだ気づいていなかった。
いや、恐らくこの学校関係者が気付いていない。
これから起こる_______
最悪なことを______
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木藤 七海目線
クラスの一番前の中央に座る七海は黙々とノートを書いていた。
しかし、それはただの‘素振り’
相合傘を書き、自分の名前とある男子生徒の名前を書いていた。
「はぁ・・・・」
もうすぐ卒業だ。それまでに告白したい・・・・
七海は受験より、恋の方を心配していた。
恋愛経験ゼロだった自分が、初めて恋に落ちたのだ。
負けず嫌いでまっすぐな性格を持つ自分は今すぐにでも気持ちを伝えたい。
だが、最後の一歩がいつも踏み出せないのだ。
クラスの学級委員だって、生徒会長だって、やりたかった。
希望はあったのだ。しかし、どこかで踏みとどまる自分がいる。
七海はため息をつきながら天井を見上げる。
私は・・・どうしたらいいの?
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主催者目線
「ふっふっふ・・・」
放送室で一人、謎の人物が機具を扱いながら鼻歌を歌っている。
「これから始まる最悪ゲーム♪だーれが死ぬのか楽しみだ♪」
学生服の男子生徒は、授業時間にも関わらずにここにいる。
そして、この男子生徒こそが悲劇の引き金となるものだった。
放送室のすべての電源を入れると、男子生徒はマイクに口を近づける。
『あ・・・あーー。マイクテスト、マイクテスト。』
男子生徒の曇った声が放送室に響く。
こんなものかな・・・?では、スイッチオン!!
男子生徒は各クラスのスピーカー電源を入れた。
『それじゃあ始めよう。平凡な学校生活はおしまいだよ。』