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Episode8  捜査依頼 ( No.28 )
日時: 2010/06/29 16:01
名前: 禰音 鏡幻 ◆kaIJiHXrg2 (ID: cYSZrqDn)

「俺達を殺す?よく見ろ、幾らお前が強くても、手ぶらのお前と武器を持った俺。これだけでも差が出る上、俺らは13人居る。1人ではどうしようもないだろう?」

「あら、私も数に入れないの?」

「流、お前は逃げろ。生徒会実行室へ行け!生徒会長呼んで来い!」

ナオトは相手を自分達に近づけまいと、凄まじい殺気で威嚇する!
数人は気圧され、怯んだのを確認するとナオトはポケットから鉄の塊を取り出し、
手で飴の様に捻じ曲げ、瞬時に剣の形へと変えた。

「へえ、風紀委員長さまは形状変化がお得意で?」

リーダー格の男がナオトへ何かを投げる!

ドスッ!

……投げたのはダーツの矢だ。
しかし、何の考えもなしに攻撃力の無いダーツの矢を投げる事は無いだろう。
案の定、ダーツの矢が刺さったナオトの制服は、
カビに蝕まれたかのようにドンドン腐敗していく!

「成る程、リーダー格の阿呆は腐敗術を得意とし、13人の生徒をまとめる……ッと。で?覚悟はいいか?行くぞ?ドンッ!」

ドンっと言う言葉に連動し、相手数人が教室の窓から外に弾き飛ばされた!
それを見て、軽く混乱しているリーダーを、
ナオトの剣が直撃する!
剣としての性能は今一のようだが、
ナオト自身の肉体強化が大きく出ているらしい。
殆ど殴ったと言って差し支えない斬撃を受け、
気絶している!

「ヤロッ!殺っちまえ!殺せ!」

「させないよ。魔法覚えて1ヶ月だけど、君達倒すくらいわけないね」

周囲の空気を気体から固体へ変換!
案の定、全員が喉を抑えて窒息する!
しかし、何者かの術が私の術を解除したようだ、
全員口をパクパクさせ凄い勢いで呼吸を始めた。

「流、捜査依頼だ。こんな雑魚に構っていないで会社へ来い。ナオト、お前もだ」

「サタンさん、私たち殺しに来た人たち放置ですか !? 」

「放置しろ、私が後で処罰を加える」