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Episode27  戦闘訓練【示】 ( No.73 )
日時: 2010/07/14 23:40
名前: 禰音 鏡幻 ◆kaIJiHXrg2 (ID: cYSZrqDn)

森の中の木々を飛び移り逃げ続ける事30分、どうやらゼナは最初の獲物に私を選んだらしく、ものすごい速さで追いかけてくる!
しかし、速いと言う事は、遠心力が掛り曲がりにくいと言う事でもあるため、私は周囲をグルグルともの凄い速さで曲がり、何とか撒こうと試みたがダメだ、諦める気配がまったく無い!
仕方ないので今から先頭に移る。近くにある川、何かに使えないかな……?
止まったのは相手からしたら願ったり叶ったりだろう、しかし私にもそれなりの実力と自信はある、
勝負の途中で姿をくらます、それがベスト!

「やっと追いかけっこお終いにするの?じゃあ、いただきまーす!」

「ええッ !? 変態 !? 」

凄まじい威力の拳のラッシュをことごとく避け、何とか接近して空気固めにする!
よく生コン詰めにして海に落とすとか言うけれど、正にそれだ!

「沈みやがれ変態!」

空気詰めにして川に流す!
空気なので水に浮いてしまうが、川に流すと言う事は運よく何かに途中で引っかからない限り流れ続け海に出ると言う事!

「や……ヤバイかも、ゼナはどうするかな?戦う?逃げる?アイテム?……」

何かブツブツ言っているが関係ない!独り言……。

「……魔法?じゃあ、魔法にしようかな?クラッシュ!」

「何独り言——…」

ドォン!この音で周囲の獣が飛び去った。
なんと、ゼナは空気ブロックを粉砕術で粉みじんにして吹き飛ばしたのだ。
しかし、粉砕術を使ったと言うのが仇となり、流は粉砕時に発生した爆風で吹き飛ばされた。

「あぁ〜……逃げられた、何処に行っちゃったかな?」

飛ばされる直前、流はゼナにあることをした。
それは、鏡化魔法!周囲に光が反射し自分達からは見えるが、ゼナの背中のためゼナ本人には見えない!

「やってやったよ、バケモノめ!」