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Episode33  戦闘訓練【助】 ( No.82 )
日時: 2010/07/20 16:07
名前: 絶櫨 ◆kaIJiHXrg2 (ID: aeLeTDX9)

「油断した時点で負けている、油断すると言う事は相手の策略にはまっているからだ」

その言葉の主が、私を探す。
しばらくして、ドォン!と言う音と共に視界が急に開け、日の光が差し込んだ。
どうやら、朝が来るまでずっと倒れていたらしい。

「よォ、流。死んでねぇか?」

口調が一気に変わってはいる物の、ナオトが流に手を差し伸べていた。
どうやら、私にゼナの攻撃が直撃すると同時に木を変形させ、爆炎に紛れて隠したらしい。
ナオトでもゼナに敵うようなレベルではない。

「安心したぜ、無謀な馬鹿が」

ホンット口が悪くなったな……。

「口調、如何したの?」

「如何したもこうしたも……いつも通りだとは思うが、まあいい。それより、どうやらミサトが奴と遭遇して戦闘を行っているらしい、助けに行くぞ」

マズイ!ミサトの身体能力は確かに凄いが、それは常識レベルでだ!
魔法が効かない、しかも圧倒的に格上の相手との戦闘は相性が悪すぎる!

「よし、助けに行くよ!」

その言葉と同時に、目の前の木が破裂して、吹き飛んだ。
吹き飛ばしたのは他でもない我等が生徒会長のミサト。
その後ろを見てナオトが構える!

「奴が来たぞ!」

その言葉を待っていたかのように、一筋の光がなおとの体を突き抜ける。
発射元はもちろんの事ゼナだ。

「良い子だね〜、ゼナに仲間の場所を知らせるなんて。一網打尽にしてやるよ!……あれ?生き返っちゃった?面倒だね」

「生き返ったかって……?生き返ってなんか無いよ、友達に……助けられたんだよ」

「ふぅん、と も だ ち ……ねぇ。懐かしいわ」