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Re: ━ESP━『エスパー』47話うp♪ ( No.157 )
日時: 2010/07/29 15:20
名前: 遊太 (ID: KF4wky37)

48【第2魔将アガレスVS松本亜樹】

「ボディチェンジ‘DESU’」

アガレスの顔は炎で出来た髑髏の仮面、体は炎の衣で包まれた状態となる。
「・・・・それは、この前の・・・・」
亜樹はそう言うと、両手に力を込め始めた。

「ボディチェンジ‘ハイパーサンダー’」

亜樹の体は一瞬で電気化し、バチバチと音をたてて背中から電気の羽を生やす。
「お前もボディチェンジを使えるのか。」
「なめないで。女子高生は強いのよ!!」
亜樹は語尾を強調しながら、その場からアガレスの目の前に一瞬で移動する。

「ファイヤーエンド」

アガレスは口を開き、紅蓮色の炎の球を作りだす。
亜樹はそれに気付くと、素早く後ろに下がった。
「それは、会社を崩壊させた技!?」
「避けれるかな?」


ゴォォォォォォ!!!!!!!!!


アガレスの口前にあった炎の球は、亜樹めがけて飛んでくる。
「くっ!!」
亜樹はギリギリのところで避けるが、あまりに高すぎる熱で右手に大火傷を負った。
亜樹に避けられた炎の球は、そのまま建物に直撃して建物を一瞬で崩壊させる。
「強すぎる・・・・・」
「よそ見をしている暇はないぞ!!!」
アガレスは亜樹の首元を掴み、そのまま地面に叩きつける。
亜樹はその攻撃でボディチェンジが解け、更には頭を強く打ったせいで意識が朦朧となる。
アガレスは不気味に笑い、亜樹の首を絞める手に力を込めた。
「あっ・・・・やっ・・・・・・」
「お前らに、我々の痛みが分かるものか!!!!」
アガレスは亜樹を持ち上げると、そのまま地面に放り投げた。
亜樹は飛ばされるがまま、地面に転がり落ちる。
「貴様たちが平和にこの世を謳歌している間、我々孤独な者はどれだけの苦痛、絶望を味わってきたと持ってる?理解できないだろう?いや、理解しようとしないのだ!!!」


ダン!!


アガレスは倒れている亜樹に向かって走り出し、亜樹の右手を掴み、右肩を足で固定する。
「俺の苦痛を思い知れ!!!」


ブシュ!!


「あぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!」
アガレスは亜樹の右手を力だけでもぎ取り、そのまま炎でかき消した。
亜樹は痛みで意識が戻り、悲鳴をあげて体をバタつかせる。
しかし、アガレスは躊躇なく左手に手を伸ばす。
「これで済むと思うなよ・・・・。」
アガレスが亜樹の左肩を足で固定したその時だった。


「う、うわぁぁぁぁ!!!!!!!」


突如、アガレスの後ろから算介が飛びかかり首を絞める。
「なっ!!離れろ!!!」
しかし、アガレスは片手だけで算介をなぎ払った。
算介は地面に叩きつける前に着地し、両手に水の球を作りだす。
「あ、亜樹さんから離れろ!!」
算介は大声を上げながらアガレスに向かって走り出す。
「哀れな・・・・餓鬼は死ね。」


ドス!!


アガレスは右手に灼熱の炎でできた槍を作り、突進してきた算介の心臓に突き刺した。
「あ・・・・くそ・・・・・・」
算介は吐血し、アガレスの首元に右手を伸ばす。
しかし、アガレスは左手も炎の槍に変え、算介の腹部に突き刺した。
「が・・・・・はっ・・・・・」
算介はその攻撃で両手をダランと垂らし、頭もガクリと舌を向いた。
「弱いな。」
アガレスは算介を蹴り飛ばす。

算介は地面に転がり、力なき目で空を見ていた。


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