ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: ━ESP━『エスパー』参照1000突破♪ ( No.98 )
- 日時: 2010/07/11 15:52
- 名前: 遊太 (ID: KF4wky37)
28【東京支部襲撃】
10階 廊下
10階のフロアにいる東は、資料を読みながら千葉支部専用の部屋に向かっていた。
「まったく・・・マルコ社長と連絡がつかないとは・・・」
東はブツブツと文句を言いながら足を進める。
その時だった。
ズドォォォォォォン!!!!!!!
轟音と共に壁が崩れ、外から突風が入ってきた。
「な、なんだ!?」
東は資料を投げ捨て、瓦礫に埋まった廊下を見る。
「侵入成功〜ぉっと・・・んあ?」
タキシードを着なおしながら、アモンは目の前にいる東を見つけた。
「もう見つかりましたか?」
「そんな派手な登場すればな・・・・何者だ?」
東はスーツを脱ぎ、カッターシャツのまま戦闘態勢に入る。
「私はデーモン七魔将の第3魔将、アモンと申します。」
アモンはニヤリと笑いながら、東に向かってきた。
「千葉支部の副社長なめんなよ。」
東はそう言うと、アモンに両手を向け炎を出した。
「炎など効かない!!」
アモンは炎を交わし、東の背中に回ると怪力パンチを背中に喰らわす。
「ぐはっ・・・・なんてね♪」
東の体は一瞬にして炎になり、アモンはそのまま炎をすり抜けた。
「暑っ!!・・・やりますね。それならこれは?」
アモンは床に向かって拳を叩きつけた。
その時。
ゴォォォォォ
10階フロアに亀裂が入り始め、廊下が音をたてて崩れた。
「なっ!!よせ!!」
東はアモンに向けて炎を出す。
しかし、単発な攻撃はアモンに軽々と避けられた。
「千葉支部の人間がなぜにここにいるのです?」
「関係ないだろ!?お前らはどうしてここが分かった!!」
「関係ないでしょ?」
アモンがなぜか、ニヤリと笑う。
東は不思議に思い首を傾げた。その瞬間だった。
「あばよ。」
「え?」
東の後ろから突如謎の男が現れ、東の首根っこを掴む。
「エリゴス卿、後は頼みますよ♪」
「よかろう。お前はほかを行け。」
東は目の前にいる男を見る。
白髪を丁寧に整えた髪型で、口には酸素マスクの様なものをしている。
「一体・・・・何なんだ・・・・・」
「さようなら。東駿介副社長。」
「!?」
エリゴスは東にそう言うと、そのまま壁に開いている穴から東を外へ投げ捨てた。
「あ、あぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
東はどうすることもできず、そのまま下へと落ちていく。
エリゴスはそれを見届けることなく、そのままどこかへ消え去った。
**********
13階 社長室
最上階であるここでも、非常事態が起きていた
天井にぽっかりと空いた穴。
そこから日差しが入り、その穴の下にはアガレスとシャドウがいた。
「だ、誰だ!?」
円、紅夜は冥堂を守るために刀を構えて戦闘態勢に入る。
「奥の老人が社長か?」
「貴様ら、何者だ?」
冥堂は目つきを変え、普段は見せない表情に変わる。
「我々はデーモン七魔将。世界に復讐する者だ。」
アガレスはそう言うと、両手から深紅の炎を出す。
冥堂はそれを見ると、目を少し細める。
「発火能力・・・ではないな・・・・」
「その上だ。灼熱を喰らえぇぇぇぇ!!!!!」
ボオォォォォォォ!!!!!!!
アガレスは両手を前に出し、深紅の炎を3人に浴びせる。
「無駄だ。そこはもう、俺の禁忌領域だ」
紅夜がそう言うと、炎は内側から蒸発したかのように消え去った。
「ほう・・・やるな・・・・」
アガレスは笑顔で言うと、シャドウに目で合図を送る。
すると、シャドウは自分の影の中に沈み、円の影から出てきた。
「社長!!さがって!!」
円は冥堂を押し、シャドウの攻撃を刀で止める。
「シャドウ・フォール。」
シャドウがそう言うと、円の体が勝手に影の中へと沈み始めた。
「え!?な、なにこれ!?」
円は必死にもがくが、足が沈んだせいで身動きが取れない。
シャドウは円の刀を取り上げると、円の首元に突きつける。
「死ね」
そして、その瞬間社長室の床に大量の血が飛び散った。