ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re:          ─迷宮の如く. ( No.4 )
日時: 2010/07/01 18:26
名前: ブルーベリー (ID: TeOl6ZPi)
参照: http://頑張りますw(´∀`*)

▼−第2話 −怜実side−


中学生の頃の記憶。



「れみ、あのポーチ盗って来てよ。」

「ま…また?」


「口答えすんじゃねーよ!きもいんだけどー。」


いつも私は道具として。

万引きしてきてよって頼まれる。


      「────わかった…。」



頼まれると断れないこの性格の自分が嫌いだ。

直そう、直そうって思っていても、

嫌われるのが怖い。


「もし、これ盗って来なかったら

 学校来られなくさせてやる」


この言葉だって思い出しただけでも吐き気がする。


高校に入ったら、もう二度と

同級生と会うことはないと思ってた。



しかし、ある日当然どこかで聞いた声が聞こえてきた。


「れみ、万引きしてきてよ。」



中学校の時、いつも自分に万引きを

頼んできた娘だった。



でも自分の答えは決まっていた。


高校に入ったら、同じ過ちは二度と繰り返さない。



       「───ごめん、無理。」



 
怖いけど…これからは はっきりと

      自分の意見を口に出すんだ─…