ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 空想楽園依存症 ( No.6 )
日時: 2010/06/26 22:18
名前: 彗彩花 ◆vnMt3fk8bc (ID: nSk9Dupy)
参照: ( ゜∀゜)o彡゜えーりん!えーりん!

懐かしい顔を思い出す度

少しだけ安心する



また会えると奇跡願う度

独り追い詰められる

私はここにいていいの・・・?




私の通っている、聖ウィアン学園は、小中高共同の私立学校だ。
鈴さんが
「笹葉が私立なのに、散乃が公立なんてありえない」
と言って、私立に通わせてくれている。
2人分だから学費も高いはずなのに・・・

そして今は、学校の教室に着いたところだ。

朝食の後、笹葉とふざけていつもより遅い時間に家を出た割には早く着いた。

そのときーーーー

「おおお〜っはよおお!」

「ぐぇっΣ」

未確認飛行物体がやってきた。

「未確認飛行物体なんてひどーい!」

とブーブー文句を言っているのは同じクラスの七種有栖。明るくて面白いムードメーカーだ。

「いつにもましてハイテンションだねえ〜・・・」

「ふっふっふー!分かる?」

「いや、分からない方がおかしいから。」

私は突っ込む。
有栖・・・少しは大人になろうよ。

「実はねーーー・・・ じゃじゃあああ〜ん☆」

そう言ってバックから取り出したのは新聞。
有栖は新聞部部長で得ダネをいつも探し求めてる。

「で、何の記事?」

「えーとね・・・ <児童連続誘拐事件の真相は西洋魔術?>だって。」

「ぶh・・・w」

思わず吹いてしまった。
魔術なんてあるはずないのに。

「え〜〜〜?あるよお〜!」

「例えば?」

「炎の軍馬(ふぁるしおん)とか。この前ラノベに載ってたw」

「厨二病www 脳外科逝ってらノシ」

「ひっど〜い!私は患者じゃありません〜〜〜!」

こんなバカっぽい会話をしてるうちにいつのまにか時間がすぎていたらしく、先生が教室に入ってきた。

「ほらー、席につけーー!」

「じゃ、散乃、またあとで。」

そう言って足早に席へ戻る有栖を見ながら私は微笑んでいた。

この日常が続けばいいなー・・・
そう思っていた。