ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 瞬間カタルシス ( No.2 )
日時: 2010/06/27 11:17
名前: 月光 (ID: iEydDqYB)

これは私が非現実を信じない人間から、魔法やら幽霊を信じるような・・・私いわく「おかしな人間」になるまでの物語・・・?  

第一話「非現実と現実」

「そんなのあるわけない」
私は声のトーンを変えずに淡々と告げる。
毎日この言葉を言っているんじゃないかと思う、皆わかってて聞いているのならウザイ。
というより、私の周りに集って・・・虫?
尚更ウザイ、通り越していなくなればいいのに・・・

「えーもう霊のその言葉聞き飽きたよ!絶対いるから・・・幽霊!」

「いない」

なんだ、どれだけ私を苛つかせれば気が済むんだろう。
私は知ってる、私に集れば男と話せるもんなー利用されてるんだね、困った。
まぁ、私にすればそうすることしかできない人となんて友達になった覚えはないけど。

思えば、まだ高校になって誰一人として友達を作ってない。

いるとしたら・・・?

「なに?霊、なんかy『いない』

いなかった。

幽霊?そんなものいる、いないじゃない。
興味がないだけだ。
もちろん私も人間だ、ごく一般的な・・・非現実を頑なに信じてないとかでもないし、恨みとかがあるわけでもない。
らしからぬ噂をたてて
『霊はきっと現実世界じゃないとこからやってきたんだ』
だなんて言い出すもんだから、笑える。

「いないって何だよ!俺ら幼馴染だろ?昔は結婚を約束した仲じゃん!」
・・・何だこいつは。
私に恥をかかせたいのか、一発殴りたい。

「知るか」

そうはき捨てて、教室を出て行った。