ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: ハヤ×マガ×アタサイ!! ( No.31 )
日時: 2010/07/12 17:55
名前: SOW ◆CKxeK5cVQU (ID: XVANaOes)

「ああそれ?あの人達は、『アンタッチャブル』なんだよ」
「—————・・・え?」
その時、ユウの言葉を訊いた僕の心は、白が黒に埋めつくされるように蠢いた—————

   <4>  エエエエッ!

紀伊国屋書店で、鏑木 敏子と兎太 遊馬に別れを告げた後、僕ら二人は数分そこで会話をして、
紀伊国屋書店を後にした・・・

翌日、翻醍私立高等学校—————
「おはよ、榛哉」
「おはよう、」
西條は、昨日のように先に自分の席について、榛哉を待っていた。
『昨日とデジャブなのではないだろうか?』
そう思いながら、榛哉は西條に挨拶をした。
・・・まさか。
そんな事が、ある訳がない。

学校が、終わった—————。
榛哉は、朝思った言葉を脳の中から消し去り、榛哉は昨日 紀伊国屋書店で出会った、鏑木 敏子と兎太 遊馬について西條に訊いた。
「・・・ねえ、昨日会った二人の事なんだけど・・・————」
「ん、どうした榛哉?鏑木さん達に、会いたくなったのか?」
西條が、ニヤけながら榛哉に云った。
「そんなんじゃないって!・・・あの人達さあ、視るからに20代後半の大人でしょ?危なくないの・・・?」
榛哉が、ボソッと西條に訊いた。
「だから、云ったろ—?“普段はいい人達だから、仲良くしてりゃいいんだ”って。それに視たろ、あの態度!
すげえ優しいし」
西條が、笑って云った。
「で、でもっ・・・————」
榛哉が、何かを云おうとした。
「良いんだよ、お前が何も気にしなくて」
が、その言葉は西條によって消されてしまった。
西條も、わざと榛哉が言葉を云おうとする行動をさえぎっているようにも、視えた。
「でも、僕も知りたいよ!東京の事!」
榛哉は、西條に今まで思っていた気持ちを言葉にしてぶつけた。
「・・・ふう—、しょうがねえなあ」
西條は、ため息を一つついた後に、自前の髪をボリボリ掻きながら、諦めたかのように云った。
「前に、俺自分で榛哉に云ったもんなあ。『今新宿で
流行ってるものを教えてやるよ』ってよ。・・・じゃあ、教えてやる!」
西條が、榛哉に明るく云った。
「うんっ!」
榛哉は、それに答えたかのように返事をした。
まあ、答えたのだが。
「まず一つ目が、“影の髑髏男”」
西條は、普段の明るい声を 少々おとして云った。
「影の・・・、どくろ男?」
榛哉が、不思議そうに云う。
「そう!見た目は、普通の人間。・・・なんだが、よ〜く近くでみると、光も反射してなくて、そこに居ないような感じ。
だから、影!」
いつもの、西條の声が出てきた。
「で、後の“髑髏男”ってのは・・・?」
榛哉が、訊いた。
「男が着ているのは、黒のジャンパーで、男はフードを絶対に被っていて、顔が視えないようにしているんだ。
んでも、ある人がその男の顔が視てみたくて、後ろからフードを取ったんだ」
「それで・・・・・?」
西條の云う話を、榛哉はまじまじと訊いている。
「その男の顔が・・・、髑髏だったらしい」
「え—、怖いね」
榛哉が、少し怯えながら云った。
「“影の髑髏男”ってゆうのは、新宿らへんで有名な都市伝説だ」
西條が、云う。
「そして、二つ目!・・・それは、“アンタッチャブルサイト”って云う、サイトだ!」
「あ・・・、“アンタッチャブルサイト”・・・?」

   <4>終わり <5>に続く・・・・・