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Re: ハヤ×マガ×アタサイ!! ( No.9 )
日時: 2010/07/10 23:56
名前: SOW ◆CKxeK5cVQU (ID: d9npfmd5)

「はあ—あ・・・、俺がこんなにも居るのにココ(新宿)は何も変わっちゃいないなあ」
天空を見上げると、でかでかと在る空は、いつもの晴天と、いつもの優しい声だ—————

   <1>  アッ!

日本一の大都会、東京————。
その都会の何処かのビルの屋上の四隅の一つの所の、今にも下に落下しそうな所で、一人の男が独り言を
云っていた。
「————で、君はどう思うかな?崎島 御坂君」
男は、後ろをチラッと視た。
後ろに居たのは、フードキャップのついたジャケットを着ていた、崎島 御坂という名前の男だった。
前が迷彩柄で、後ろがオレンジ色のジャケットで、それにフードキャップがついている為、フードキャップも
オレンジ色である。髪は、茶色。
「ヒロさん、何時まで其処にいるんスか?」
屋上の端に立っている男は、「ヒロ」と云う。
しかし、この名前は本名ではない。
崎島が勝手につけた、ニックネームである。
「ん?“何時まで”?質問になってない よ」
「あ・・・、スイマセン」
崎島が、ヒロに謝った。
「俺も、ヒロさんと同じ考えです」
崎島が、云った。
「・・・・・そう」
ヒロは、ニコッと微笑んだ。
この後、1分間程 間があいた。
「———じゃあ、もう崎島君達は撤収して良いよ。下のみんなにも云っておいて」
ヒロが、崎島に訊いた。
「判りました」
そう云って、崎島はビルの下に居る仲間達と屋上を後にした。
「みんな優しいなあ。俺はギャングの一番上なんかじゃないのに」
ヒロは、ため息をついた。
「・・・まあ、俺はどうでもいいんだけど」

————場所は新宿区内だが、学校に移る。
そして、一言目の言葉を発するのはクラスの担任教師だ。
「え—今日は、転校生を紹介する」
僕は今日、地元から都会の此処・東京都新宿区に引っ越す事になった。
生誕から、15年経つ。
・・・が、東京なんて生まれて初めてだ。
何か、胸がドキドキする。
父と母に「東京に上京したい!あの街に行けば、絶対に楽しい事がたくさんある!」と云って、お願いをした。
しかし、両親は猛反対。
そんな事もお構いなしに僕は家を出た。
両親が猛反対をする事は、はなから判りきっていた事である。
都会には、悪人がたくさん居るからだ。
不良・暴力団・ギャング・マフィア・暗殺者・抹殺者・密偵・泥棒請負人・秘密結社・闇医者・情報屋・殺し屋
・掃除屋・始末屋・捕獲屋・密輸グループなど、しいて云えば「裏社会の人間」が居るのだ。
全部インターネットで、見つけたものだ。
その中でも、池袋に たくさん居るという噂も。
まあそんな話は、また後で話す事にしようと思う。
とにかくみんなは、僕の初上京を見てほしい!
「美都川 榛哉です、これからよろしくお願いします!」

   <1>終わり <2>に続く・・・・・