ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: abnormal children 参照がありえない数に…。 ( No.101 )
日時: 2011/02/10 21:07
名前: スサノオ (ID: pIrKYmvX)

第7話


俺は飯を食べ、風呂に入り、宿題をは当然やる気も起きないままにベッドに転がり込んだ。
漫画を読みながらウトウトし、深い眠りに引きずり込まれようとしていた時誰かが玄関の戸を叩いた。
玄関に赴き、ドアを開けるとそこにいたのは紫だった。

俺、佐野 怜はこの紫と言う女性に会った時には必ずと言って良いほど面倒に巻き込まれる。
(今度はどんな爆弾を落してくれるんだ?)

俺は驚いた。
急に紫が膝を付き土下座したから。
しかし次の言葉の衝撃は土下座の比ではなかった。

「うちのレジスタンス基地内で療養をしていた琴凪 優さんだが……。失踪、もしくは誘拐された」









神様。何でだよ。
まだ足りないのか。
アリスを殺したくせにまだ俺から奪おうと言うのか。





怜は絶句し、二の句が告げなかった。




「一概にはまだ断定できないが……。いま仲間が全力で探している。私はレジスタンス最高責任者として謝罪に来た」

なぜ両親に言わないんだ、と普通なら疑問に思うが異世はたいがい身寄りの無い子供、もしくは預けられた子供達だった。

「思い当たる節は……あるか……?」
紫が聞いてきたことで今日のあの優の不自然な態度に疑問を感じ無いわけにはいかず、一部始終を話した。

「ふむ……。実は黙っていたが、先日賊が忍び込んでな……。狙われたのは優さんだったんだが……。なぜ優さんが狙われたのかは結局分からなくてな。クソッ!こんなことならもっと警戒しておくんだった!」

悔しそうに唇を噛む紫に俺は告げた。
「どちらにしても優が自分から出て行くなんてありえない……と思う。その辺にいるとは思えないけど探すしかないよな……。」

しばし考え、俺も操作に協力させてほしいという旨を伝えると、紫はありがたい。と快く承諾してくれた。