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「ぐおっ！？」
本日2度目の不意打ち。
しかも天使というものはそこらの人間より重いため怜は呼吸困難に陥る。
「あら？ここは？」
のんきに首をかしげる天使。
（し、死にますって。ひじで的確に鳩尾をえぐられているのですがっ！？）
天使は自分が怜をペースト状にしようとしていることに気付かず、いつまでたってものこうとしない。
「あのさ…そろそろ…のい…てくれないかぁぁぁっ！？」
「うわっ！？」
あわて飛び退く天然天使。
「お前らは空賊にでも弟子入りしたんかっ！？」
その刹那…。
何かが窓を割って飛び込んできた…。
「またですかっ！？」


ここからが佐野　怜の長い夜の始まりだった…。