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「ハ…ハハハ。クハ…ハハハハ」
怜の体を包む黒いオーラ。
撒き散らされる破滅と死の香り…。
「さあ……始まる……死の……粛清……」
それは生者への宣告。
そして始まる…
一つの暴走…。
「グァ」
バキンと怜を構成を支える支柱が壊れる音が聞こえた。
頭の先からつま先まで全てが闇に染まったような感覚がした。
怜を包んでいた闇のベールが形を成す。
具現化されたそれは…
＜翼＞
無造作に腕を前に突き出し…
刹那、前方に闇を撒き散らす。
闇の伸びた先に居たゴーレムは音も無く消滅した。
破壊でもなく爆砕でもなくただただ＜消滅＞
有機ではなく無機。
その光景を見た優は何かに気づいたようだった。
「あれ…は？＜ミーアの翼＞？」

無機質な闇を撒き散らす怜。
殺戮が始まった…。