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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: とある天使と悪魔の話。 ( No.5 )
- 日時: 2010/07/20 15:57
- 名前: 白兎 (ID: WkxsA0sZ)
第二話
:ウワサ:
「ルティア」
相変わらず馴れ馴れしいネビロスの声。
くそっ 何で急に魔王と会うの中止になるんだよ。
「なに」
私は素っ気なく返事をした。
そんな私の態度など気にせず
ネビロスは話し出した。
「訊いたか? 天界で有名な天使の噂」
「ううん」
私は上級悪魔のネビロスと違って下級ランクの悪魔だ。
天界の噂なんてほとんど廻って来ない。
「どんな天使なの?」
興味があった。
「それが、足が無いんだと」
足のない天使——?
じゃあ、私と逆だ。
天使は白くてなめらかな足をもっているらしい。(魔界出版の図鑑 「天使の実態」より)
悪魔はと言うと、普通は獣の足をしている。
ネビロスは真っ黒のマントで覆ってるから見えないけど。
でも私の足は違う。
真っ白で、なめらかだ。
先に言ったように、私は真っ白だから。
ふぅ〜ん。
足のない天使、か。
会ってみようかな————
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