PR
ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 一人 永遠の闇 ( No.3 )
- 日時: 2010/07/15 22:04
- 名前: ちょこしっく (ID: yMcOisx5)
*cnapter 1*
目の前にいるのに、手をのばしたいのに、手が動かなかった。
何で、何で助けてくれなかったの。
蓮のせいで...何で。
孤茶の白く、細い腕が蓮の首筋に触れた。
冷たい。
死んだように冷たい。
再び孤茶を見る。
孤茶の顔は、青白く、爛れていた。
突然、孤茶が青い炎に包まれた。
助けて、助けてよ蓮...。
孤茶の声が直接、頭に響いた。
孤茶が灰になり、闇の中にとけ込んでいく。
蓮の肩にのっていた灰が、悲鳴のような乾いた音をたて
とんでいった。
怖い。
もう、誰もいない。
ただ一人。
闇の世界に、永遠の闇に。
PR