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【囚人番号４番　國枝夏目】


*夏目vision*


俺が誰かって？
俺は、α級フロアに収監されてる國枝夏目だ。
犯罪は勿論テロ行為。しかも、主犯だ。かっこいいだろ？

「正義なんざ、必要ねぇ。今の世界には、力と金だ。」

食堂でカレーを口に頬張り、Θ級の受刑者に語る。
最早、階級が下の奴は俺の手下だ。所詮、この刑務所内も会社と同じシステムだ。

『上の者が下の者を支配する』

簡単に言えば下剋上。今の世界もそうだろ？
先生は生徒を。親は子供を。社長は社員を。
利用されるか、させるか・・・・それで自分は変わる。

「俺についてくれば、必ず脱獄させてやるよ。」

俺はΘ級の受刑者どもに、気合を込めて言った。
すると、顔色が変わり、全員が俯く。
はぁ・・・やっぱΘ級は根性がないな。
俺はため息をつき、カレーを食い終える。そして、重苦しくなったその場から離れた。

「終身刑？くたばる前に、こんな場所から出てやるよ。」