ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: †     サツリク  ゲーム     † ( No.5 )
日時: 2010/07/17 10:44
名前: 純色 ◆HOQTRh4M66 (ID: 4GQsJGb4)

第二話


「この野郎!」

今のは、この学校のヤンキー。村田の声だ。

い つ も の よ う に、黒宮がいじめられていた。

「だから、もうお金は…」

「あ?俺に逆らうってのか?」

 あいつには、先生も手を出せない。

校則違反は当たり前。

毎日喧嘩。万引き。何度も警察にお世話になっている。

「またやられてるよ」

 ナベがその風景を見て言った。

「ほんと、かわいそうとか思わないのかなぁ」

 亘は呆れたように見ている。

そこに、藤城と余宮が近づいてきた。

「じゃぁ、助けてあげればいいじゃん」

「だって…ねぇ」

 結局、俺たちは見ているしかできなかった。

いけないことだとわかっていても、やはり、自分がかわいいのだ。人間は。