ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 漆魔転生物語 ( No.21 )
- 日時: 2010/08/17 12:28
- 名前: 叶嵐 ◆RZEwn1AX62 (ID: fMPELWLk)
ああ、PCが止めらr(タヒ
act.18[過去を知り、武器を取れ]
「これ・・・」
「それに触ってみろ。面白いことが起きるぞ」
緑山がなぜかブスッとした顔で勧めてくる。
「・・・」
俺は、何かに吸い寄せられるように光に手を伸ばした。
瞬間だった。
周りが、古風な街並みではなく真っ白な部屋に変わる。
それに、俺の容姿が元に戻っている。
なにもないのかと思ったが、ど真ん中に一つ。
柱だった。
だが、その柱も途中で切れていてそこには、人・・・だろうか、乗っていた。
「おい」
上から人を見下す感一杯の声が降ってくる。
「なんだよ」
上を見上げ過ぎてて首が痛い。
それに、あの見下した声も癇に障る。
「そう、尖るな」
ふわり・・・と、俺の前に降り立ってきた。
驚いた。
俺よりか10cm程背が高い。
嘘だろ・・・俺、これでも187はあるんだぜ?!
「んー?おお、あいつの言って通りだ!へぇ、その目・・・その肌・・・俺にそっくりだ」
顔をスレスレまで近づけて、カラカラと笑う。
こいつは一体誰なんだ??
「あ、あいつって・・・」
「んあ?ああ。知らないか?お前、会ってる筈だぞ。ほら、こんなに短い髪に薄い緑の目の・・・」
「み、緑山のことか・・・・・?」
こいつ、なんで緑山のこと知って・・・。
「緑山??誰だそいつ。・・・・もしかして、お前らの時代の奴か?」
緑山を知らない?それに、お前らの時代って・・・・・。
頭がおかしくなりそうだ。
「まず、あんた誰だよ」
こういうときは初心に帰るものだと、何かで読んだ気がする。
「俺か?なんだ、まだ分からないのか・・・。お前実は馬鹿だろ」
「うっせえ!!」
実を言うと、薄々気づいてはいた。
ただ、認めたくなかった。
この腰まで付くような赤髪。
輝く緋色の目。
浅黒い肌。
伸びた真っ赤な爪。
口元からのぞく鋭い犬歯。
ここにきてからの、俺の姿にそっくりなこいつ。
たぶん_______
「俺様は朱き悪魔、『シナバーターフル』だ」
「シナバー・・・ターフル・・・」
なんとなく、懐かしい気がした。
「まぁ、あいつら共からは『シナバー』って呼ばれてるがな」
カラカラと気持ちよさそうに笑う。
・・・全く何を考えているのか分からない・・・。
何がやりたいんだ・・・。
「で、何でここに来た」
「何でって・・・・」
あれ、なんでだろ・・・。
確か・・・街で・・・。
街?街ってどこだ?
俺、何で・・・・あれ?え??何で、なんで思い出せないんだ??
・・・
そういや俺、紅葉 鏖也ってさぁ・・・生まれてから小学校の頃までの記憶ないんだよ。
この赤髪とかさ、「生まれつき」とか言ってるけど本当はどうか知らんかったのよね・・・。
でもまあ、この真っ白な部屋に来てからいろいろ思い出したわけよ。
まあ、ちょっとそこらへん座っていいから聞いてってくださいな・・・・。
—————俺って人格はさー、3歳からもうできてきてたんだー。
- Re: 漆魔転生物語 ( No.22 )
- 日時: 2010/08/10 23:42
- 名前: 叶嵐 ◆RZEwn1AX62 (ID: fMPELWLk)
えー、今回から鏖也の過去編です。ええ。いきなりですとも。なんとなくこじ付けっぽいですとも。
あと、さっき一覧見たら参照が98行ってた。ヤッフイwww
act.19[過去。。。愛。。。]
最初、俺だって普通の子供の一人だったんだ。
髪だって目だって、肌・・・は、ちょっと黒かったかもしれないけど・・・・。
とにかく、普通の一般人となんら変わらない色だった
んだ。
確か、母さんも普通だったよ?父さんだって・・・。
・・・・・・・・・5歳の時までは。
俺が5歳の時に、父さんが膨大な借金を残して出て行った。
そりゃあもう。
億単位だぜ?
父さん何したんだよって感じだったね・・・。
そっから母さん荒れちゃってさー。
俗に言う<虐待>が始まっちゃったわけだ。
すさまじかったよー。
5歳だし、幼稚園とか保育園とか行っても良かったんだけど金なくてさ。
それに、黒服のその手の人とか毎日来たりしてさ。
それがうるさいのなんの(笑)
それもあったのかな・・・ストレス?で俺にあたってくるわけよ。
押し入れは俺の部屋だった。
1週間出してくれなかったかなー。
何もくれないんだぜ。
5歳児は飯が全てだっってのに・・・。
水もなかったし、死ぬかと思ったよ。
あと、アレもあったなー。
閉じ込められた後、いきなり連れ出してさ風呂場行くのよ。
そん時、俺散々喚き散らしてたからさ煩かったんだろうね。
実際自分でも嫌になるほどだったし。
風呂場行ってさ、結構水冷たかったんだけどそこに散々頭突っ込まれたのよね。
水飛沫が煩くてうまく聞こえなかったけど、確か・・・・
『テメエが欲しがった水だよ!ホラ飲めよ!飲めってんだあああああ!!!!!』
・・・だったと思う。
こいつイッテンナーって幼心で思ってたわけよ。
まああのクソババァ、毎日のように違う男とヤッテタわけなんだけど。
そんなことはどうでもよくて・・・。
1週間何も食わされず、何度も何度も冷水につけられりゃあそりゃ、5歳時には拷問さね。
やっぱり、気絶したよ。その時。
そのあと、あのクソババア何したと思う??
俺をゴミ捨て場に捨てやがったのよ。
生ごみと一緒にだぜ?!
信じられん馬鹿だwww
で、雨も降ってたので瀕死寸前だった俺は運よくお巡りさんに保護されました・・・・と。
ま、その後俺もさすがに交番なんて居心地悪くて帰ったんだけどね。馬鹿だよなー、俺も。
でも、どんなにひどくても、俺の母親何だよね。あの人。
なに、飽きてきた?えー、もうチョイ聞いてってよー。