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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 黒夜叉伝記 〜オリキャラ募集中〜 ( No.31 )
- 日時: 2010/07/25 17:46
- 名前: るりぃ ◆M6R0eWkIpk (ID: MDsdSaXn)
Scene6『堪忍袋の緒が切れました』
襖を勢い良く開けたこの人物はどうやら佐上の父親らしい。
佐上の金の髪とは違う銀の髪と、金糸雀色(かなりあいろ)の瞳。
佐上とは全く似ていない風貌に津姫雲は軽く動揺していた。
父親は軽く佐上をにらみつけると先ほどと同じように冷淡な声で「このもの達は誰だ」と尋ねた。
「…父上に答える必要はありません。」
佐上がそう言って私たちを庇うように私たちの前へ移動した瞬間。
佐上の足元から草木が生えはじめ、佐上を拘束した。
そして、それは首のほうにも絡みつき、佐上の首を締め上げる。
「ぐッ…!?」
首を絞められながらも自分を睨みつけてくる佐上が気に入らなかったのか、父親は佐上の顔を殴打した。
「…がッ…」
小さく声を漏らし、苦悶の表情を浮かべる佐上に、私の中の何かが切れた。
「…お前。いい加減にしろ。」
自分でも驚くほど低く、ドスの効いた声が出た。
父親は私の声に一瞬肩を跳ねさせるが、すぐにこちらを睨みつけてきた。
「何だ貴様。今は見逃してやるから行け。」
命令するような物言いに、さらにイラッときた。
……コイツ、死刑決定。
私はそう脳内で判断すると同時に父親を蹴り上げる。
そして跳ね上がる父親と一緒の高さに飛びあがると空中で蹴りの連打。
父親が畳に落ちると同時に私はクナイを取り出して相手に馬乗りになり、首筋にクナイをあてる。
「さて、地獄に行くのと、この世に別れを告げるの、どっちがいいか?」
To be contineu…
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