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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: LEVELTIER ( No.3 )
- 日時: 2010/07/20 23:47
- 名前: レイミ ◆ikPmItD7Os (ID: LpcnUUvD)
爆発が起きた直後、穴のあいた星脈(ライフストリームが流れている所)から、光が次々に流れ出てきた。
「うわぁ・・・こりゃあスゲェもん見ちまったなぁ」
ゲイルがあごひげをいじりながら言う。
すると次の瞬間、ゲイルの身体を光が貫いた。
「!!?」
「ゲイル!!?」
ネロが慌ててかけよる。
しかし、ゲイルはそんなネロにこう言った。
「逃げろ。———魂は狂わせたものを許さない。・・・世界が終わる前に、ディスイスカへ————————」
ゲイルはそう言うといきたえた。
ネロはゲイルが腕にはめていたブレスレットをはずし、自分の手首にはめる。
「これ・・・。お前の妹が作った奴だって言ってたよな?俺、お前の分まで頑張るって約束する。かりてくぜ」
ネロはそう言うと、星脈エーラの出口へと走った。
エーラ内部にはギヴィンの不気味な笑い声とイリオの叫び声だけが主に響き渡り、光は命を次々に滅ぼしていった。
ネロはそんな事を考えず、ただひたすら出口に向かって走る事だけを考えていた。
そうしなければ、自分が死んでしまうと感づいていたからである。
ネロはしばらく走りつづけ、エーラを出た瞬間に立ち止まった。
「やっと出られた!!」
そう思った瞬間だった。
身体に今までにかんじたことの無い痛みが走る。
腹部が・・・熱い——————————!!?
ネロは、恐る恐る自分の腹部の方を見る。
———————————————血———————
血が流れる——————————流れている。
「そん・・・な・・・・・・」
ネロはその場に崩れた。
<ライフストリーム>は清き命の流れ。
しかし、ギヴィンを貫いた<ライフストリーム>は淀みと化する。
これすなわち、混沌なり。
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